2013年4月27日土曜日

メドック格付け制覇~Ch. Mouton Rothschild

先日アップした「オーパス・ワン」編に続き、同日に飲み比べたムートン編です☆

シャトー・ムートン・ロスチャイルドといえば、言わずと知れたボルドー・メドック格付け1級シャトー。1973年に格付け昇格(2級→1級)が承認された、唯一のシャトーでもあります。また、エチケット(ラベル)が有名画家デザインで、しかも毎年変わることでも有名です(なんと1970年はシャガール、1973年はピカソ!)。

そんなムートン・ロスチャイルド。しかも抜栓後2日。アロマも完全に開いていることでしょう・・・('ー`)♪

←Ch. Mouton Rothschild '01 / Pauillac
ガーネット。少しエッジがオレンジ色っぽいけど、まだ若々しい色合い。まず感じたのが、コーヒーやタバコ、葉巻、なめし革、腐葉土、シダ、杉の香り。その後、カシス、ブラックチェリー、レーズン、プルーンなどの果実のアロマと、上質な紅茶の香りが広がる。また、甘草やクローヴのようなスパイス香と、少しミントのようなニュアンスも感じられる。口に含むと、とてもスムースだけど深みのある芳醇な味わいに驚く。10年以上の熟成を経たからか、タンニンはこなれていて、舌に残る渋みはなくシルキー。果実味も豊か、酸味も程ほどにあり、エレガントな味わいに仕立てる。魅力的な味わい・香りが口・鼻に広がり長く留まる。
バランスの良さ、香りの複雑性、奥行きの深さ。私の知らない香りがまだまだ詰まっていて、嗅覚・味覚・テイスティングの経験不足が露呈する。飲めて良かった。たまには素晴らしい料理やワインを食して経験値を上げなきゃ、と切に感じたテイスティングとなりました。

2001年ヴィンテージのセパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン 86%、メルロ 12%、カベルネ・フラン 2%。エチケットデザインは、テキサス生まれのアーティスト「ロバート・ウィルソン」。バロンヌ・フィリピーヌがモチーフだとか。なるほど、言われてみれば似てる気もする・・・

シャトー・ムートン・ロスチャイルドの歴史は、1853年、バロン・ナサニエル・ド・ロスチャイルドが「シャトー・ブラヌ・ムートン」を購入したことから始まります。購入後、すぐに現在のシャトー名に変更。その卓逸した品質や当時の市場価格からして、2年後のメドック格付けで確実に1級が取れると確信していましたが、結果はなんと2級。この結果があまりにも屈辱だったのか、エチケットに「Premier ne uis, second ne daigne, Mouton suis. (第一級たり得ず、第二級を肯んぜず、余はムートンなり)」と刻み、1級になるべく品質向上に力を注ぎました(もちろん政治的ロビー活動にも、それ以上に力を注いだそうですが・・・ロスチャイルド家ならではですね・・・)。ちなみに、1級に昇格した1973年のエチケットには「Premier je suis, Second je fus, Mouton ne change. (我第一級なり、かつては第二級なりき、されどムートンは不変なり)」と記載されています。いかに二級であったことが不服だったかが伺える一文ですね。

1870年のナサニエル死後、彼の子や孫は全くワインビジネスに興味を持たず、ムートンは低迷期を迎えます。その後1922年に、当時20歳であったバロン・フィリップがムートンの素晴らしさに心を奪われ、その生涯をワインビジネスに投じることを決意した時、新たなムートンの歴史がスタートしました。彼がまず着手したことは、当時ネゴシアンが行っていたワインの瓶詰をシャトーが行う「シャトー元詰め(Mis en Bouteille au Chateau)」。これは、ネゴシアンが樽単位でワインを購入し瓶詰する際、他の粗悪なワインとブレンドするなどの不正を防ぐためでした。現在ではほとんどのワインに「Mis en Bouteille au Chateau」と記載されていますが、これはムートンが元祖だそうです。

バロン・フィリップは、品質の向上だけではなく、そのマーケティングにも力を注ぎました。その一つが毎年エチケットを著名な画家に描いてもらうという作戦。この画家には、ユーゴーやシャガール、ピカソなども含まれており、ムートン宣伝効果は非常に高く、商業的に成功した一つの要因とされています。バロン・フィリップ死後、娘のフィリピーヌがムートンを引き継ぎ、現在でも1級にふさわしいワインを造り続けています。

しかしラフィットやラトゥールと比較すると、ムートンの品質にはムラがあり、超一級ワインだが時折その豊富なタンニンのせいでバランスに欠ける時がある、という評価もされています。こうなると、ラフィットやラトゥールも制覇してみたい・・・。この先味わう機会を得ることはあるのでしょうか。しばらく月々のワイン費を抑えればなんとか・・・あー飲んでみたい!!

今回飲んだ2001年ヴィンテージはこちらで買えるようです。


また、エノテカでは色々なヴィンテージが揃っていそうです。

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

品質もいいし、安心して買えますね♪


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2013年4月23日火曜日

飲み比べ~オーパス・ワン編

週末ちょっと行きたかった「ムートンファミリー・テイスティング」。
ヒルズのエノテカを覘いてみると、ムートン・ロスチャイルドとオーパス・ワンの飲み比べやってました!この二本なら、ちょうど今日が飲み頃なんじゃ・・・と思い、早速飲み比べてみました♪

今回はオーパス・ワンの試飲レポです☆

← Opus One '05 / Opus One Winery
マグナムボトルが開いてました。

2005年だけど、色合いは濃厚なガーネットと若々しい。カシスリキュールや熟したダークチェリー、ブルーベリーのアロマ。バニラ、ミント風味のホワイトチョコレート、甘草、杉の香りも感じられる。味わいは熟した果実味、シルキーでクリーミー、甘やかなタンニン、酸味は穏やか。すごく厚みがありボリューミーな味。これぞオーパスっていう感じでした。

これはこれで美味しいとは思うのですが、同じ価格帯のボルドーワインと比べると、重厚さや荘厳さ、エレガントさがやや劣る。そして、ほんの少しだけど、昔飲んだドクターペッパー・チェリーバニラ味を思い出す。いやでも美味しいとは思います、本当に。

2005年ヴィンテージ。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン 88%、メルロ 5%、プティ・ヴェルド 3%、カベルネ・フラン 3%、マルベック 1%。フレンチオークの新樽で18ヶ月樽熟成後、瓶熟成。オーパス・ワンのHPでは、「2005年ヴィンテージはまだ熟成したほうが良い」とのことでした。

アメリカワインとしては一番の知名度を誇るオーパス・ワン。このワイナリーは、ボルドー・メドック1級「Ch.ムートン・ロスチャイルド」のオーナーであるバロン・フィリップ・ロスチャイルドと、カリフォルニアワインの父とも称されるロバート・モンダヴィが手を組んだのが始まり。1979年のワイナリー立ち上げ当初から、世界中で注目を浴び続けています。

2005年は、オーパス・ワン史上最高評価を受けたヴィンテージ。もう10年ほど熟成させたら、また違った味わいを見せてくれるのでしょうか。

そんなオーパス。ネットで探しましたが、2005年ヴィンテージは見つかりませんでした・・・。
ただ、このお店でファースト・ヴィンテージの在庫が!!!(ラスト1本)

後はこのお店「ヴェリタス~輸入直販ワイン専門店」で、最新ヴィンテージ2009年が手に入りそう♪
ここは信頼のおけるお店なので、いつも重宝してます☆

皆様もぜひオーパス・ワンを楽しんで下さいね♪


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2013年4月22日月曜日

秩父ワイン

先日、友人の結婚式に出席する為、秩父に行ってきました。
とても素敵な披露宴。友人は終始緊張の面持ちでしたが。
テーブルには高校時代の同級生たち。プチ同窓会的な雰囲気でした☆

その披露宴でワインをお願いしたところ、なんと秩父ワインが!

← 源作印 GKT 白 / 秩父ワイン
甲州種で造られる、秩父産の白ワイン。秩父産のワインは初。地ワインを提供するなんて素敵☆テンション上がってしまいました。

とてもクリーンな香り。グレープフルーツや白い花、火打石のようなミネラリーな香り。果実味と酸味のバランスが良く、ボリューム感がある。おいしい!!

ビールを飲んでた同級生たちに「これは旨い!!!」と勧めたところ、みんな「おぉー旨い!!!」と感動。みんなビールからGKTに切り替え、ガッツリ飲んでました♪私たちのテーブルだけで何本飲んだんだろう・・・。

こんな美味しいワインを造っているワイナリー「秩父ワイン」。浅見源作が1933年にブドウ造りを始め、3年後にワイン造りに成功。1940年に販売を開始しました。最初はなかなか厳しかった商いも、フランス人神父から「ボルドーの味だ」と絶賛されてから徐々に軌道に乗り、今日に至ります。

このワイン造り。元々ワインの知識もなかった源作が、これほど素晴らしいワインを造るまでになった背景には、国産ワインの品種として有名なマスカット・ベリーAを産み出した「川上善兵衛」の教えがあります。山梨のワイナリーから醸造技術提供を断られてしまった源作は、善兵衛の著書「葡萄全書」でワイン造りの手がかりを探りました。実際に善兵衛を訪ね、教えを乞い、ワイン造りの基礎を学んだそうです。

現在は四代目・五代目が切り盛りする秩父ワイン。「商いを大きくするといいワインが造れない」という源作の信条から小規模生産を続けており、高品質なワインをなるべく値上げもせずに造り続けています。

ちなみにこのGKTは、初代・二代目・三代目の名前が由来だそう(源作のG、慶一のK、辰四朗のT)。いやー、イイ。源作のワインへの想いも、代々引き継がれているワインへの情熱も、もちろん味も。そして私がかなりリスペクトしている善兵衛の影響って偶然も。全てまとめて秩父ワインLOVE❤今度友達の新居に遊びに行くがてら、秩父ワインを訪問してみようかと思います。

そんな秩父ワイン。あまり店頭では見かけませんが、このサイトで買えるようです。
秩父ワイン GKT(白) 720ml
秩父ワイン GKT(白) 720ml
価格:1,680円(税込、送料別)

このクオリティーでこの価格。コスパ高いです☆
私ももっと国産ワインを飲むようにしよう!

This article is available in English;
http://amys-wine-en.blogspot.jp/2013/04/chichibu-wine.html

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2013年4月20日土曜日

今週末のテイスティング・イベント

今週末。東京近辺はあまり天候が良くないようで・・・
まぁでも、週末は色々とワインテイスティング・イベントやセール等があるようですよ☆
プラッと出かけてみてはいかがでしょうか?

◎ワンショップ・エノテカ
1.渋谷ヒカリエ店
一周年セール開催中との噂!
ワイン2本セット\2,100や、10本一万円セット、5千円以上の対象商品2本で一万円など、結構お得なセール開催中の模様。気になりますね☆

2.銀座店
こちらはテイスティングイベント情報!
20日(土)は「グレート・ヴィンテージ2005年飲み比べ」!オーブリオンやマルゴーも飲めちゃうみたいです☆ワォ!
21日(日)は「シャンパーニュ ルイ・ロデレール」。ロデレール・シャンパーニュ5種を飲み比べられるみたいです。こちらもなかなか無い飲み比べチャンスですね☆

3.六本木ヒルズ店
土日で「ムートン・ファミリー飲み比べ」!!Chムートン・ロスチャイルド、オーパスワン、アルマヴィーヴァがテイスティング出来ちゃうみたいです!ワーーーォ!!
しかも10周年記念セールらしく、セール情報が掲載されているウェブサイトのチラシを持って行くとロデレールのシャンパーニュが無料で飲めるみたいです☆なんだか、スクリーミング・イーグル売るみたいですよ・・・高いけど、飲んでみたい!!

4.二子玉川店
20日(土)サイアロッサとガヤのプロミス。
21日(日)は、以前ブログで紹介した「グレシー・ランゲ・シャルドネ’00」と「ムリエタ・グラン・レゼルヴァ(赤)」の白ワイン!

どれも面白そうですね❤

◎ワイン・マーケット・パーティ恵比寿店
21日(日)は「世界のリースリング5種飲み比べ」!
フランス・ドイツ(2種)・オーストラリア・アメリカ・・・面白そう!リースリングも土地が変われば味も変わる。試してみたいですね♪

この2ショップのイベント詳細は、以下のリンク先で要確認☆
ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)
e-shop WINE MARKET PARTY
このHP。色々とお得なセール情報等も掲載されていて面白いですよ☆

鬱々とした曇り空も、ワインを飲んで吹き飛ばしちゃいましょう♪

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http://amys-wine-en.blogspot.jp/2013/04/wine-tasting-event-and-sales-info-in.html


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2013年4月14日日曜日

メドック格付けシャトー制覇~Ch. Leoville Barton

大丸東京店で4月17日まで開催中の「世界の酒とチーズフェスティバル」に行ってきました♪

200種類のお酒(主にワイン)を試飲でき、さらにチーズ・ソーセージ・ピザ等も試食できるというステキなイベント。もちろん全商品特価で購入できるので、とてもお得☆

という訳で、私が着いた時には人・人・人。もう大盛況。そしてたくさんのワイン❤フランス・イタリアはもちろん、ドイツ・スペイン・ポルトガルなどのヨーロッパワインと、北南米・オーストラリア・NZ・南ア・日本・レバノンなどのワインもありました。

色々と試飲して回っていると、有料試飲のブースを発見。
オーパス・ワンなどの中に、なんと!メドック格付け2級のレオヴィル・バルトンが!運良く格付けシャトーを一つクリア出来ました☆しかも開けたてでなく、ちょうど半分くらいの中取り部分!イェーイ♪

←Ch. Leoville Barton '99 / Saint Julien
ボルドー・サンジュリアン村2級の「レオヴィル3兄弟」の一つ、レオヴィル・バルトン。カベルネ・ソーヴィニヨンの作付け比率が72%と、メドックの中でも高いと言われています。
エッジが少しオレンジがかっているものの、色合いは濃いルビー色。カシスなどの小粒の黒系果実のアロマ。14年の熟成を経ているからか、フレッシュというよりは少しドライフルーツのよう。杉、鉛筆の削りカス、なめし革、クローヴ、葉巻、トリュフ、腐葉土のような香りが、果実のアロマを上回るほどグラスの中に広がる。口に含むと、熟成した果実味と共にかなりタニックでしっかりとした渋みを感じる。ただ、この渋みは時間と共にこなれてきて、後半は徐々にシルキーな飲み口へと変化した。
熟成感溢れる、身が引き締まった男性的な味わい。私が試飲したボトルに関しては、今が飲み頃ピーク~やや後期なのかな、という印象を受けました。
一口飲んだ瞬間「おぉ、ダンディー!」思わず呟いてしまいそうになる味わい。たまにこんなワインに巡り合うと、本当に嬉しくて幸せな気分になっちゃいます❤

サンジュリアンの「レオヴィル3兄弟」。実は元は一つの大きなシャトーでした。その歴史は、モワティエ氏が1638年にこの地を開拓したことから始まりました。1740年、レオヴィル家に所有者が代わり、畑の分割販売が許可されるまで、この広大な畑は「メドック最大かつ優良なブドウ畑」としてその名が知られていました。
その後畑の分割販売が認められるようになり(おそらくフランス革命の影響)、レオヴィルは徐々に分割され始め、1826年にヒュー・バルトンが畑の1/4を購入。シャトー・レオヴィル・バルトンの歴史が始まりました。

レオヴィル・バルトンの作付け比率は、カベルネ・ソーヴィニヨン72%、メルロー20%、カベルネ・フラン8%。新樽比率50%のオーク樽で、約18ヶ月熟成された後に瓶詰されます。ただ、このシャトー・レオヴィル・バルトンには「シャトー」がなく、醸造~瓶詰までは、オーナーがサンジュリアン村に所有しているもう一つの格付けシャトー「ランゴア・バルトン(格付け3級)」で行われます。

そんなレオヴィル・バルトン。1970年代には品質にムラがありましたが、80年代以降その品質は安定・向上。伝統的なスタイルを維持しつつも、より洗練されたワインへと変化を遂げています。そんなクラシカルなボルドースタイルであるため、タニックで、その真の姿を発揮するまでには時間がかかると言われています。

今回偶然にも格付けシャトー、しかもレオヴィル兄弟の一つをクリア出来て良かった♪

ワインやピザ・チーズなんかを色々と買って帰ろうかと思いましたが、その後予定が入ってしったため、ワインだけを少し買って帰りました。ただ気に入ったワイン・チーズ・ピザを見つけたので、ネットで見つけて価格等を検討しつつ買おうかな、と。

ちなみに、今回試飲したレオヴィル・バルトン。低価格しかも安心して買えそうなのはここでした。

そして顔が赤くなる程試飲して「お!美味しい!!」と即買いしたワインがこちら↓

ヴィノスやまざきのナパワイン「ヘインズ・メリタージュ。ラザフォード」。
ただ、会場では3,999円で買えました☆お近くの方は水曜日までに会場へGo!

あと、買いたかったのに予定が入り買えなかったピザがこちら!
生地のもちもち感といい、トマトソースやチーズの味わいといい最高でした。
その後予定が入ってしまい買えなかったことがショックで・・・(> <)
ネットで買えると知って一先ず安心♪早速買っちゃいます☆

こんな美味しいワインやピザが試食出来ちゃうフェスティバル。ぜひ皆様も足を運んで楽しんで下さい☆

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2013年4月13日土曜日

オリジン惣菜にワイン合わせてみました

何となく料理するのも外食するのも面倒くさい。そんな時に便利なのがお惣菜屋。
ってことで、今日の夕飯はオリジン弁当の惣菜で済ますことに。

色々なお惣菜を眺めているうちに「あ、これワインに合いそう」なんて、すっかり気分はワインモード。自宅ストック赤白ワインそれぞれに合いそうなお惣菜を買って試してみました♪

← Carmel Road '09 / Carmel Road
白ワインは、千円台で買えるカリフォルニア・シャルドネ、カーメルロード。
シトラス系とバナナのアロマ。ヨーグルトや、黄色い花や香水のような香りも。時間が経つと、シトラス系のアロマキャンドルのような香りも広がる。味わいはふくよかだけど酸はしっかりとしてる。ほんの少しレモンの皮のような心地よい苦味もある。
豊かで華やかな香り、フレッシュ感を残したしっかりめのボディ。これが千円台で買えるって、かなりコスパ高い!


続いて赤。
← Ch.  Ducluzeau '09 / Listrac Medoc
赤はボルドーをチョイス。格付け2級のデュクリュ・ボーカイユが造るデイリーワイン、デュクリュゾー。
紫がかったガーネット色。始めは焦がした樽のような甘苦い香り。時間が経つと、黒系果実のアロマ、杉やスモーク、ベーコンの香りと、クローヴのようなスパイス香が広がる。タバコや土、木の根のような香りもする。味わいは果実味・酸味もあるけど、少し舌がキュっとなる渋みが印象的。
クラシックなボルドースタイル。でも何となく関東醤油ベースの煮物に合いそうな予感。

で、チョイスしたお惣菜はこちら。
左上)あんかけ揚げ出し豆腐
右上)マカロニサラダ
左下)エビとブロッコリーと玉子のサラダ
右下)根菜の煮物

どれもなかなかの味付け。美味しい!


一応どの惣菜もワインい合わなかった場合に備えて、無難なツマミも用意。生ハム、パルミジャーノ、ブルーチーズ入りナチュラルチーズです。
ちなみにこちらは全て近所のマルエツで買った商品。
ワイン vs. 商店街。
肉屋の焼き鳥も買えば良かったかな・・・。そしたらまぁ、完全に全部食べきれませんが・・・。

さて、いざ実食!

①あんかけ揚げ出し豆腐
まずは白ワインと。うん、悪くないけど良くもない。至って普通の相性。ちょい足しって事でパルミジャーノ&豆腐と白ワインを試す。あ!いいかも☆ベストじゃないけど「ベター」になった感じ。この白ワインには、豆腐グラタンのほうが合いそうだなぁ。

次に赤ワイン。一瞬、お!と思ったけど、ダメ。合わない・・・。白ダシベースでなく、関東醤油ベースの濃い目あんかけであれば合ったかもしれません。

②マカロニサラダ
これは白に合うでしょ、と期待感大。うん、予想を裏切らない相性の良さ。特にハムがイイ❤ただ、ベストマッチではない印象。リンゴとかのフルーツが入ってたら、この白ワインの酸味と合ってた気もする。ちょい足しって事で、パルミジャーノと生ハムと一緒にマカロニを食す。うわーーー、美味しい!ベストに近づいた☆生ハムのオイリー感と、パルミジャーノの少し酸のあるコクウマ感がちょい足しされるだけで、この白ワインとの相性がグッと良くなる。

そして赤ワイン・・・。うん、微妙・・・(笑)

③エビとブロッコリーと玉子のサラダ
マヨベースのドレッシングで和えたサラダ。これが白ワインと合う!特にブロッコリーがベストマッチ❤このワイン自体にあるヨーグルト的なコクのある爽やかな香りが、マヨネーズのコクと酸味・ブロッコリーの爽やかさを引き出して、お互いの長所を引き立てあっている感じ。
ただ、玉子は普通に合うのだけど、エビとの相性最悪・・・エビが少し生臭く感じてしまった。こういうエビには、安めのシャブリとか、樽香を付けないミネラル感たっぷりのシャルドネのほうが良さそう。また、このワインみたいなシャルドネに合うエビは、バター炒めとかクリーム煮とかかなぁと。

さて、赤ワイン・・・。最悪・・・。特に玉子の黄身が最悪。赤ワインの渋みを際立たせてしまった。ブロッコリーもNG。エビはまだOK。マヨベースでなくトマトベースで和えればイケるかも。

④根菜の煮物
絶対に白ワインに合わないだろうなぁ・・・と、鼻っから期待ゼロで臨むも、意外!!酷くない(笑)特にジャガイモとは相性が良い。レンコンも(甘ダレ少なめだと)かなり合う。白コンニャクは普通にOK。ただ、ごぼうはNG。黒コンニャクに至っては・・・最悪。黒コンニャクのアクというか臭みが際立ちます・・・。しし唐は・・・ソーヴィニヨン・ブラン種がいいな。

続いて赤。うん、合う☆特にレンコンとジャガイモが抜群の相性❤ごぼうはもう少しタレが濃い目であれば良かったかも。白コンニャクは何の印象もなし。しし唐はNG。にんじんもNG。臭みが増します。そして黒コンニャク。リベンジならぬ大敗!まずい!!!この世に黒コンニャクと合うワインがあるのだろうか、と思わせる位の合わなさっぷり。合うワインを探す果てしない旅に出たくなる程。
そんな黒コンはさておき、もう少し醤油の濃い味付けの煮物と相性が良さそうです。肉じゃがにんじん抜きとか。

最後に、無難なおつまみ達との相性。パルミジャーノは赤・白ともにOK。ブルーチーズ入りチーズ(?)は、白ワインと相性最悪。くさい!!!赤ワインとはまぁOK。もう少し果実が凝縮した重めワインのほうがいいかも。生ハムは、白ワインとは◎。赤とはNG。赤ワインの渋みが際立っちゃいました。

そんなわけで、結論。オリジン惣菜でも十分ワインは楽しめる!


もし今日飲んだワインが気になった方は、こちらで買えますよ♪
(白はヴィンテージ違いですが・・・)

皆様もぜひ、身近なお惣菜とワインを楽しんでみて下さい☆



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2013年4月11日木曜日

ジビエに合うワイン探してみました@高円寺

先日、高校来の友達オススメ、高円寺ジビエとワイン店「ジビエ猪鹿鳥」に行ってきました♪

まずは常連である友達イチオシメニューを注文。
私は合いそうなワインを注文。

注文の品を待つ間、お通しの「鴨ハム」をツマミにワインをチビチビ。

 ←Gigondas '08 / La Bastide Saint Vincent

18世紀からワイン造りを行う「ラ・パスティド・サンヴァンサン」が、フランス・ローヌ地方のジゴンダス村で造る赤ワイン。グルナッシュ種主体で、シラー種やムールヴェードル種をブレンド。平均樹齢35年というブドウから造られるワインは、豊かな果実味、ナツメグや栗の渋皮、黒胡椒のような香りが印象的。ミディアム~フルボディで、アルコール度数は結構高め(14~15%位だった覚えが・・・)。
ローヌワインらしい、ほっこりと温かな気持ちになる味わい。


ワインを味わっていると、まずは鹿刺しと鹿肉ユッケが。鹿刺しが程よく溶けた頃を見計らい実食!

おいしいーーーーーー!!

しっかりと身が引き締まった赤身肉。癖もなく、余計な脂分もなく。噛む度に、赤身肉の旨味が口の中にじんわり広がる。そしてこの肉の旨味がジゴンダスと相性抜群!!美味しさが2倍にも3倍にもなります❤
鹿肉ユッケもすごく美味しい♪鹿肉の旨味を引き立てる味付け。マスター、狩りの腕も料理の腕も素晴らしいです☆

その他、鹿肉シチューとか猪味噌漬け焼き、水を一滴も加えず日本酒のみで造る獅子鍋など、色々と食べたのだけど、テンション上がり過ぎて写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました・・・

そんな後半戦に、唯一撮った追加ワインと料理一品。

←Spinifex Papillon '09 / Spinifex

オーストラリアのバロッサ・ヴァレーのワイン。エチケットがカワイイ♪すっかりピノ・ノワールだと思っていたのですが、セパージュはグルナッシュ、サンソー、ムールヴェードル、シラーズ。

すごくピュアなベーリー系の果実香。結構軽め飲み口で、舌触りもスムース。結構スルスルと飲めてしまう感じ。

ワイン自体は美味しいのだけど、料理に合うか?と言われると・・・1本目のジゴンダスのほうが相性良さそうです。

そして最後の写真。

鹿の脳!!!

言われてみれば、まさに脳!右脳と左脳に分かれてるし!!

味わいは・・・これまたクセがなく、フワっととろける美味さ☆

ただ、人一倍のチキンハートな私は、相当ビビりながら食しましたが・・・


このお店。マスターが猟師で、よく丹沢に狩りに行っているみたいです。だからか、総じてお値段が安い!!お腹いっぱい食べて飲んで。一人5千円程で済みました。こんな美味しいジビエ料理ではありえない価格。来月また行く予定❤皆様もぜひ!


「食べたいけど、高円寺は遠い・・・」という方に朗報☆
天然猪肉や鹿刺し等を扱っている京都の「猪肉のキザキ」で購入可能です!

↓猪鍋お試しセット

↓鹿刺し
【鹿】【鹿肉】天然鹿肉 (鹿刺し用)
【鹿】【鹿肉】天然鹿肉 (鹿刺し用)
価格:2,000円(税込、送料別)

猪肉も鹿肉も栄養価が高く、高タンパク低脂肪。ヘルシーで美容にも◎
ぜひ一度ご賞味あれ☆


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2013年4月10日水曜日

ソゼのシャサーニュ・モンラッシェ❤

先日、仕事先の友達とタイ料理を食べに行きました。
暖かくなってきたので、外飲み!(テラス席とは到底言えない、ガード下の外席ですが・・・)

スパイシー&サワーな味付けツマミを、ビールで流し込む☆
いやー、旨い!!

そんなタイ料理の後、飲み足りないね、ってことでワインを飲みに行きました♪

←Chassagne Montrachet les Encegnieres '10 / Etienne Sauzet

ちょっと贅沢にソゼ!フランス・ブルゴーニュ地方のシャサーニュ・モンラッシェ村の村名白ワイン。もちろん品種はシャルドネ100%です。

エチケットを見るだけでウキウキ。グラスに注がれている間、立ち上る香りにうっとり❤
最初は樽のような香りとバナナ的な醗酵由来の香り。時間とともに、新鮮でピュアなシトラス系の果実香が膨らみ、ナッツやバターの香りも加わる。口に含むと、新鮮なグレープフルーツを丸かじりしたかのような果実の味わい。キリリとしたミネラル感。豊かな酸味が、このワインをキュッと引き締め、エレガントなワインに仕立てる。余韻も長く、シャサーニュ・モンラッシェらしいふくよかさと芳醇さもあり、「うわー美味しい・・・♪」とシミジミ感動。さすがソゼ❤

エティエンヌ・ソゼはピュリニー・モンラッシェ村でトップ3に数えられるほどの名門。元々は自家ブドウのみでワイン生産する「ドメーヌ」でしたが、財産分与で畑が分割されてしまい、一部「ネゴシアン」スタイル(他のブドウ農家からブドウを買い付けてワインを生産)となりました。ただし、契約農家のブドウ品質はかなり高く、昔と変わらぬ素晴らしいワインを造り続けています。

そんなソゼのワイン。2006年からは有機栽培を、2010年からはビオディナミへ完全移行したそうです。新樽比率は、特級50%以下・1級20~33%・村名20%。以前より新樽比率を低くし、より果実の旨味を引出し、フィネスを備えたワインスタイルへと変わりつつあるそうです。

ただ、ソゼの特級・1級畑ワインはなかなかお目にかかれないんですよね・・・。特級畑のモンラッシェに至っては、「ひざまずいて飲むべし」と崇められているほどのクオリティーだそう。そりゃ手に入らないわけだ。

ちなみに、ソゼの輸入元「ラック・コーポレーション」をチェックしましたが、全て在庫なし・・・。
「また飲みたいなぁ」と調べていたら、村名ワイン、ヴィンテージ違いだけどありました!


2008年も、酸が豊かでエレガントな良ヴィンテージ。2010年より少し熟成を経ているので、きっと蜂蜜香とかも出てきて美味しくなってるんだろうなぁ・・・❤

そして、2001年ビアンヴァニュ・バタール・モンラッシェ(特級畑)も発見!
エノテカオンラインにて。残り2本!

税込5万ちょっとか・・・高い・・・でも欲しい!!

そんなわけで、私も立派な「ソゼ・ラヴァー」の仲間入りを果たしちゃったようです(笑)

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2013年4月3日水曜日

ブログお引越し

しばらくバタバタとしてて、なかなかブログをアップ出来ないうちに、
とうとう新年度が始まってしまいましたね。一年、早いなぁ・・・

昨年度に負けず劣らず、ワインをグイグイ飲んでいこうかと思います☆

新年度を迎え、ブログお引越し&リニューアルしました(ちょっとだけ)。
http://amys-wine.blogspot.jp/

今後とも、どうぞ宜しくお願いします☆