2013年5月30日木曜日

メドック格付け制覇~Ch.La Lagune

先日ワインショップにて、70年代ボルドーワインを何本か発見しました。そのうちの一つ、77年ヴィンテージを開けてしまいました☆
1977年はボルドー史に残る位の大不作ヴィンテージ。なので生産数が少ない上、(それ程長期熟成に向いているヴィンテージでもないからか)早めに飲まれてしまっている率も高く、なかなか手に入らないんです・・・。そんな77年ヴィンテージ、しかも格付けシャトー♪いざ実飲!

1977 CH.LA LAGUNE / HAUT MEDOC
フランス・ボルドーのオー・メドック地区にシャトーを構えるラ・ラギューヌ、メドック格付けは3級です。慎重に抜栓したのですが、やはり途中でコルクが折れてしまいました(> <) が、何とかワインに落とすことなく、残りのコルクも無事回収。オールド・ヴィンテージ抜栓用を買う必要性を感じました・・・。
そっとグラスに注いで状態をチェック。とりあえずブショネでもなく健全でした☆あー良かった。
まずはその色合いに心を奪われました。36年を経て、随分と淡い色調に変化したワインのエッジは、レンガ色~マホガニー色。晩秋の紅葉の枯葉を思わせる色合い。グラスの中のワインを嗅いでみると、まるで今は取り壊してしまった実家の木造住宅を思い出させる香りに満ちていました。長い年月を経た畳、数十年前から愛用している革張りのソファー。バラのドライフラワーと干しぶどう、落ち葉が積もっている庭、腐葉土の香り。マッシュルームやトリュフのアロマ、パイプから流れる刻みタバコの煙が晩秋の庭に漂う。アーモンドの渋皮や鉛筆削りのカス、クローヴのようなスパイス香、僅かだけど毛皮のような香りも感じられる。味わいはスムースで、ほのかに残る果実味と、すっかりこなれて滑らかになったタンニン。やや酸が強く、若干バランスが崩れている。また、ボルドーだけど、どこかブルゴーニュ的でもある味わいが印象的でした。
全体的にセピアがかった味わい。しみじみとした旨味が余韻に残る。若い時期はもっと果実味も豊かで生き生きとした味わいだったんだろうなぁ。それはそれで美味しかったんだろうし、この少し枯れた感じも味わい深く、違った美味しさを醸し出す。
何となく今は無き昔の実家や祖父母を思い出したからか、少し感傷的になりつつ、しみじみと「36年という時間の経過」を噛みしめながら味わいました。
きっとこのワインに合うだろうと思い、ツマミにはエポワスを用意しました☆(家にあったカマンベールもついでに。)
マールで何度も洗って造るウォッシュタイプのチーズ「エポワス」。ウォッシュタイプチーズの王様とも称され、その芳香は「神様のおみ足」とも言われています・・・ま、臭いけど旨いっていう味です♪このエポワスは、ブルゴーニュ赤との相性が良く、特に長期熟成したワインとの相性が抜群!今回の熟成ラ・ラギューヌのやや枯れた味わいとも見事にマリアージュしてました☆美味しい!!やっぱり熟成ワインには、トロトロになったエポワスが一番です♪
ちなみに、ついでに食べたロイヤル・ファルコンの熟成カマンベール。この熟成ラ・ラギューヌとはあまり合いませんでした・・・残念(> <)

さて、シャトー・ラ・ラギューヌについて少し。
シャトー・ラ・ラギューヌの歴史は16世紀に遡ります。1730年までにはシャトーも建設され、ブドウ栽培も開始されました。De Seze家が所有者になった後、何世代にもわたってクオリティの高いワイン造りを行っていましたが、1950年代、戦後の不況やボルドーを襲った霜被害等の苦境に耐えきれずシャトーを売却することとなりました。1958年ジョルジュ・ブリュネ氏がシャトーを購入した時、ブドウ生産可能な樹のある畑の面積は僅かばかりと、畑はかなりの荒廃ぶり。もはや格付けシャトーの面影もなく、復活させるのは夢のまた夢だと言われていました。しかしブリュネ氏は諦めず、畑のブドウ樹を植え替え、最先端のシャトーへとリノベーションし、復活の活路を見出しました。経済的な理由から、数年後にシャンパーニュ・メゾン「アラヤ」に売却された後も、品質向上路線から外れることなく、見事に格付けシャトーらしさを取り戻しました。その後現オーナーであるフレイ家が2000年にシャトーを購入し、安定したクオリティのワインを世に送り続けています。
そんなラ・ラギューヌ。作付け比率はカベルネ・ソーヴィニヨン 60%、メルロー 30%、プティ・ヴェルドー 10%。新樽比率55%のフレンチオークで18ヶ月樽熟成された後に瓶詰されます。現在のラ・ラギューヌの醸造家はカロリーヌ・フレイさん。めちゃくちゃ美人なんです!!気になる方は、こちらのHPでぜひチェックしてみて下さい☆
http://www.chateau-lalagune.com/chateau-la-lagune-en.html

いやはや、70年代ボルドーを初めて味わいましたが、滋味溢れる味わい深いワインでした。感傷に浸れもしたし、大満足!ぜひ若いヴィンテージも味わってみたいです☆

77年ヴィンテージは見つかりませんでしたが、その翌年78年ヴィンテージのワインはこちらで購入可能です☆

このサイトでは、なんと!66年ヴィンテージも購入可能!!うわー、気になりますね♪ぜひ熟成エポワスとのマリアージュを試してみて下さい☆
エポワス(AOP)
エポワス(AOP)
価格:2,900円(税込、送料別)

オールド・ヴィンテージ。ハマってしまう予感・・・❤


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2013年5月29日水曜日

カルトワイン「La Sirena」

カリフォルニアワインには、カルトワインと呼ばれているワインがあります。その中で最も有名なのが「スクリーミング・イーグル」かもしれません。基本的にはショップに並ぶことはなく、ワイナリーのメーリングリストに登録されているカスタマーだけに売られる本数限定ワインのため、手に入れにくい!

そんな売り込みで、つい買ってしまったカルトワイン「ラ・シレナ」。「ワイン会のファーストレディ」「ワインの女神」と評されるハイジ・バレットのプライベートブランド。彼女はスクリーミング・イーグルやダラ・ヴァレーなどの有名ワイナリーで醸造を担当していた際、パーカーポイント100点を叩き出したことで、世界中の注目を集めました。また、以前このブログでもご紹介した「シャトー・モンテリーナ」のワインメーカー、ボー・バレット氏の奥様でもあります。

いつ飲もうか決めかねていたのですが、先日の記念日ディナーで持ち込み飲んでしまいました☆

'04 CABERNET SAUVIGNON / LA SIRENA
カリフォルニア・ナパヴァレーで造られるラ・シレナ。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン主体、カベルネ・フラン。あぁ開けちゃった・・・

グラスに注がれたワイン。何とも言えない甘いベリーの香りが漂う。しばらくグラスの中に留めてから、充満した香りを楽しんでみる。とても濃密で華やか・滑らかな香りは、オーパスワンに通じるものがある。クレーム・ド・カシス、熟したダークチェリー、プルーンのような果実の香りと、甘くて香ばしいオーク樽のアロマ。チョコレート、トフィー、タバコ、甘草、クローヴ、エスプレッソ、バニラアイス。アルコール感強めだけど、滑らかでふくよかな甘み、生き生きとした酸、シルキーでヴェルヴェットのようなタンニン。心地よいベリー系アロマの余韻が心地よく、長く続く。とても奥深くふくよかな味わいだけど、豊かな酸味が「凛とした知的エレガント女性」のような印象のワインに仕立てる。

厚みのある濃厚な味わいの、しっかりボルドータイプのオーパスワンと比べて、ラ・シレナは(酸が豊かだからか)少しブルゴーニュのような透明感を纏った味わいが印象的でした。ほぼカベルネ・ソーヴィニヨンなのに、なぜピノ100%のブルゴーニュを思い出したんだろう。熟成による効果でしょうか?ただ、ほぼ10年という熟成期間を経ているにも拘らず、とても若々しい印象でした。あと10年位熟成させてから味わっても面白かったかも。もう一本買っておけば良かったなぁ。

このラ・シレナと特に相性が良かった一品がこちら。「フォアグラのポワレ 米茄子のムニエルとバルサミコソース」。フォアグラの滑らかな味わいと、バルサミコソースの酸味とコク。ワインと一緒に味わうことで、フォアグラのしつこさが消えて、ふくよかな旨味と滑らかさという長所だけが口中に広がる感じ。また、米茄子の食感と野菜らしい上品な甘みが、料理全体の輪郭をキュッと引き締めていて、どこか凛とした味わいのワインとの相性をさらに高めていました。完全にマリアージュ☆
ただ、付け合せのルッコラは、ワインと一緒に食さないほうが無難でした。

こんな美味しくて素敵な時間を、今年も無事迎えることが出来て良かったです♪レストラン「田園調布倶楽部」の皆様、毎年お心遣いありがとうございます☆

また来年、この記念日を無事迎えられますように・・・


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2013年5月25日土曜日

シャトー来日!テイスティングイベント

すっかり夏のような5月ですね☆
六本木ヒルズをプラプラと散策してみると、みんなテラス席で食事してました。つい最近まで寒くて閑散としてたのに。外飲みしたくなる季節ですねー♪
ヒルズ・エノテカでワインでも飲んで行こうかなー、と立ち寄ってみるとこんなチラシが。

CH. SAINT PIERRE & CH.GLORIAスペシャル・テイスティング!

6月2日(日)に、メドック格付け4級「シャトー・サン・ピエール」のオーナーが来日して、サン・ピエールの垂直テイスティングが出来るそうです。しかもたったの2,625円で!!サン・ピエール、まだ制覇してない格付けシャトー。しかも垂直テイスティングが出来るなんて。マスト・ゴーでしょ☆

シャトー・サン・ピエール。パーカー曰く「格付けシャトーの中で、最も過小評価されているシャトー。コストパフォーマンスに優れるワイン」だそう。2003年以降、パーカーポイント90点以上を獲得し続けている実力派だそうです。生産量が少ないから、あまりお店で見かけない銘柄。制覇できるなんて・・・ラッキー♪早速予約しちゃいました☆

行ってみたい!という皆様☆こちらのサイトで予約できますよー♪
↓エノテカ六本木ヒルズのテイスティング・チケット申し込みサイトはこちら☆

【6月2日(日)ワインショップ・エノテカ 六本木ヒルズ店 】シャトー・サン・ピエール & シャトー・グロリア スペシャル・テイスティング チケット (CH.SAINT PIERRE & CH.GLORIA SPECIAL TASTING TICKET) / チケッ

いつもこのブログをご愛読頂いている皆様、もしお店でAMYらしき人物を見かけたら・・・その時はどうぞよろしくお願い致します!


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2013年5月20日月曜日

ヘイヴンスとベリーチョコ❤

スーパーで買い物をしていたら、かなり美味しそうなチョコレート発見☆ワインに合いそう♪
飲む予定はなかったのですが、つい開けてしまいました・・・

ワイン:2009 Havens Meritage Rutherford / Havens


これ!ブルックサイド・ダークチョコレート アサイー&ブルーベリーです☆樽熟成した赤に合いそうじゃないですか??

そんなわけで開けたのが、カリフォルニア、ラザフォードで造られるメルロー主体の赤ワイン。前に東京大丸ワインフェアで、試飲して即買いしたワインです☆

鮮やかなガーネット色。ブラックベリー、ブルーベリー、カシスのような香り。ベリージャム位の凝縮感。スミレや紅茶、杉、チョコレート、鉛筆、バニラのような香りに、シナモンのようなスパイス香や、土のニュアンスも感じられる。時間が経つにつれ、味わいはふくよかで滑らかになり、豊かな果実味・酸味とシルキーなタンニンのバランスが良い。アルコール感もかなり豊か。果実感たっぷりの力強い味わいだけど透明感もある、クオリティーの高い一本でした。
このワイン自体がベリーチョコのようなニュアンスが強いので、一緒に食べたチョコレートとやっぱり相性良かったです☆ただ、ついつい手が伸びてしまい食べ飲み過ぎちゃうのが難点(笑)

輸入元のヴィノスやまざき曰く、このワインで使われているブドウの一部は、ナパ最古のブドウ畑の一つで育ったブドウらしいです。なんでも「ナパで最高級のカベルネ・ソーヴィニヨンが育つ」との評価を受けているとか。そんなブドウが使われているこのワイン。メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック種をブレンドし、新樽で18ヶ月熟成させてから瓶詰されます。

このワイン、かなり好きかも❤
そしてこのブルックサイドのベリーチョコも好き❤
二つ合わせたら・・・もう最高です☆

皆様もぜひ、このマリアージュを楽しんでみて下さい♪おすすめです!

↓ヘイヴンス・メリタージュはこちら

↓ブルックサイド・ダークチョコ アサイー&ブルーベリー

ただし食べ過ぎ注意です!!ついつい手が伸びちゃいますよ・・・



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2013年5月15日水曜日

ジビエ・アゲイン☆

*This article is available in English↓
http://amys-wine-en.blogspot.jp/2013/05/gibier-tokyo.html

高円寺のジビエ料理「猪鹿鳥」!
ワイン好きの友達(人生の大先輩ですが・・・)を誘って、早速リピしちゃいました☆
ワイン大好き!の集まりらしく、それぞれワインを持ち込んでのジビエ・マリアージュ・ナイトになりました♪(私はお店のワインリストで気になっていたのをチョイス☆)

まずは感想。やっぱり美味しい!まずは友達のワインセレクトに脱帽。そして、美味しい肉のポテンシャルを最大限に引き出し、極上の一品に仕上げるマスターの手腕に脱帽!その2要素が相まって、素晴らしいディナーになりました☆

まずはお通しと、オーストラリア帰りの友達のお土産ワイン☆
ワイン:2012 PEGGY'S HILL RIESLING / HENSCHKE 
料理 :鴨のロースハム
 




オーストラリア・ワイナリー紀行帰りOさんのお土産ワイン☆な、なんと!あのオーストラリア最高峰のシラーズ「ヒル・オブ・グレイス」を産み出す「ヘンチキ」が造る、イーデン・ヴァレーのリースリングです♪わぉ、ヘンチキに行ったんですね・・・羨ましすぎる。

グリーンのトーンを残した若々しい色合い。僅かだけど細かい気泡が見える。キリリと冷えたワインからは、リンゴやラ・フランス、シトラス系のアロマ、白い花のようなフローラルなブーケに火打石のようなミネラルのニュアンスが加わる。辛口で酸味が豊か。口中に果実の香りが広がり、ミネラル感が味を引き締める。少し温度が上がるにつれ、リンゴの蜜のようなアロマや、僅かだけどリースリング種独特のペトロール香が感じられました。
とても上品でクリアな味わい。うわーーー!めちゃくちゃ美味しい☆今まで飲んだリースリングの中でも一位二位を争う美味しさ!
前菜で出てきた鴨のロースハムと合わせて頂くと、これがまた相性抜群!リースリングの適度な酸味と鴨の上質な脂身が溶け合って、お互いの長所を何倍にも高めあってる。完璧なマリアージュってやつですね☆いきなり幸福度100%。全身の細胞一つ一つが「ありがとー☆」と言っているかのようです♪

続いて、前回も注文した鹿刺し。MちゃんもMさんも、持参の赤ワインを抜栓し始めました☆
ワイン:2008 DEYO / CASTILLO DE MONJARDIN
食事 :鹿刺し
 


見て下さい、この鹿刺しの色合い!ギュッと身の詰まったキメの細かい赤身肉。この写真を見る度に「あー食べたい」と。もはや依存症一歩手前です・・・。
ワインはMちゃんが「これは絶対にジビエに合うはず!」と太鼓判を押す一本。スペイン・DOナバーラでワイン生産を行っているワイナリー「カスティーリョ・デ・モンハルディン」が造る、メルロー種100%の赤ワインです。

色合いはチェリーレッド。ギュギュっと凝縮したダークチェリーやベリー系のアロマ。少しドライフルーツのニュアンスもある。葉巻や木のような樽の香りがしっかりと感じられ、スパイス香や土、生肉のような香りも。ふくよかな果実の旨味とヴェルヴェットのようなテキスチャー、柔らかく丸いタンニン、程よい酸味。うん、美味しい☆
鹿刺しと合わせて飲んでみると、これまたビックリ!めちゃくちゃ相性が良い☆鹿刺しにニンニク醤油が付いてくるのですが、このワインに関しては醤油を付けずに食べたほうが美味しいかも。遠洋を元気に泳ぎまくった本マグロの、引き締まりつつ旨味が凝縮した赤身のような鹿刺しの味わいと、このワインの凝縮した果実味や、少しだけ感じる生肉や血のような鉄分のニュアンスが、完全にマリアージュしちゃってます☆さすがMちゃん、ナイスセレクト!

次にMさん持参のワイン!このワインにはこれが❤
ワイン:2009 CH. MONBOUSQUET / SAINT EMILION
料理 :鹿シチュー


フランス・ボルドーの右岸、サンテミリオンに位置する「シャトー・モンブスケ」。1540年から続く伝統あるシャトーです。1993年に、サンテミリオンのトップワイナリーの一つ「シャトー・パヴィー」のオーナー「ジェラール・ペレス」に売却されてから、その品質はグングン上昇。この背景には、ペレスが招いた天才エノロジスト(醸造コンサルタント)「ミシェル・ロラン」氏の手腕によるものだと言われているそう。これにより、2006年サンテミリオン格付け変更で、見事グラン・クリュ・クラッセ(特級)に昇格!そんなステキなワインを飲めちゃうとは❤

濃いルビー色。抜栓直後はタバコや葉巻、杉のような樽の香りが強い。しばらく置いておくと、徐々に眠っていた様々な香りが目を覚ます。熟したブルーベリーやカシス、ダークチェリーのような凝縮した果実のアロマ、デミタス・コーヒーやタッフィー、ショコラ、バニラのようなブーケに、シナモンやウローヴなどのスパイス香も加わる。インクや上質な墨汁のような香りも楽しめて、グラスの中から様々な香りが立ち上る。ふくよかな果実味、生き生きとした酸味、タンニンは豊かで少し収斂性があるものの、シルキーでヴェルヴェットのようなテキスチャー。アルコールも豊かで、しなやかさもあるけど、骨格のしっかりとした力強い味わいのワイン。
セパージュは、メルロー60%/カベルネ・フラン30%/カベルネ・ソーヴィニヨン10%。新樽比率100%で18~24か月樽熟成された後にブレンドされ、ろ過せずに瓶詰されます。

このワイン単体でも十分に美味しく楽しめたのですが、ちょうど香りが開いてきた頃にサーブされた鹿シチューと、絶妙なハーモニーを奏でていました☆箸で簡単に切れるほど煮込んだ鹿肉。シチューの凝縮感とスパイス感。力強い肉の旨味とトロトロの舌触りが、このワインの凝縮した果実味や樽熟成由来の香りとスパイス香、シルキーなテキスチャーと相まって、完璧なマリアージュを見せていました❤

最後にお店のワインを開けました☆
ワイン:2008 CHATEAUNEUF-DU-PAPE / CH. LA NERTHE
4本目という事もあり、当日メモっておいたテイスティング・コメントがかなり雑・・・。

ブルーベリーやプラムなどの凝縮した果実のアロマ、ザクロや小梅のような甘酸っぱい香りや、黒胡椒などのスパイス香も感じられる。骨格はしっかりとしているけど、エレガントで上品な味わい。ミディアム~フルボディな印象でした。
セパージュはグルナッシュ46%/シラー34%/ムールヴェードル14%/サンソー5%他。
美味しかったのと鹿シチューに合ったのは覚えているのですが、イマイチなコメントになっちゃいました(> <)もったいない事した!!

次回リベンジします☆

そんなわけで、みんなで飲んで食べて騒いで。19時からスタートしたジビエとワイン会。結局閉店まで飲み尽くしてました(笑)だけどやっぱり良いワインを飲んだからか、全く悪酔いせず☆きちんと味わうために、4日間も禁酒して体調を整えた甲斐があったのかもしれません♪

また近々リピする予定です☆だって体がジビエを求めてるんだものー❤



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2013年5月11日土曜日

ワインとBBQ~赤ワイン編

前回アップした白ワイン編に続き、今回は「ワインとBBQ~赤ワイン編」!

①CH. HAUT MAGINET '10/BORDEAUX
フランス・ボルドーのガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれた「アントル・ドゥ・メール地区」に位置するシャトー・オー・マジネ。ボルドーのワインコンクールで金賞を獲得した事もある、有機肥料で栽培されるメルロー主体のワイン。

カシスやプルーベリーのような果実香が豊かで、杉やミント、スパイス香も感じる。渋みも柔らかくまろやか、酸味も穏やか。深みや複雑性があるスタイルではなく、どちらかというと平坦でスルスルと飲めるデイリー・ボルドーワインといった印象(私はあまり・・・リピしないかもです)。
セパージュはメルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、カベルネ・フラン20%。デミグラスソースやミートソースに使いつつ飲むのも良いかもです。


②VALPOLICELLA '11/ALLEGRINI
イタリア・ヴェネト州のヴァルポリチェッラにあるワイナリー、アレグリーニ。このワイナリーが造るアマローネはとても有名です。そんなアレグリーニが造るスタンダードワイン。これのワイン大好きで、かなりリピしてます❤

イチゴやブラックベリー、アメリカンチェリーのアロマに加え、熟したプルーンのようなアロマも感じられる。甘草のようなスパイス香もある。始めは「新鮮なベリーのような味わいで、時間が経つとより濃厚な果実の味わいも楽しめる。酸味も程良いタンニンもあり、バランスがとても良い深みのある味わい。いやー、やっぱり美味しい♪
セパージュはコルヴィーナ・ヴェロネーゼ65%、ロンディネッラ30%、モリナーラ5%。BBQの肉、特に赤身肉にとても良く合いました❤このワインが一番人気で、すぐに無くなってました。2本用意しても良かったなぁ。

このワインはこちらのエノテカオンラインで購入できます☆
 【新入荷!ヴェネトNO.1ワイナリー!】【春の美食ワイン】[2011] ヴァルポリチェッラ/ アレグ...
スタンダードでこのクオリティ。アマローネも飲んでみたいなぁ。

③SANTA CRISTINA ROSSO '11/ANTINORI
イタリア名門ワイナリー、アンティノリがトスカーナで造るサンタ・クリスティーナ。イタリアではかなり有名だそうです。

明るいルビー色。新鮮なベリー系のアロマ。キャンディー香やスパイス香も感じられる。取れたて新鮮なチェリーやベリーを食べたような、とてもチャーミングな味わい。酸味とタンニンも程よくあるので、飲みやすいけど飲み飽きないワインでした。
セパージュはサンジョヴェーゼ60%、カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ/シラー40%。フレッシュトマトを使ったパスタやピザと相性良さそう。このワインもBBQの赤身肉と相性良かったです。
ワイン単体で楽しむよりは、食事と一緒に楽しむワインといった感じ。普段使いにイイかもです。

このワインはこちらで購入できます☆
イタリアワインの名門、アンティノリ!新規取り扱い開始![2011] サンタ・クリスティーナ・ロッ...

④MONTES ALPHA CABERNET SAUVIGNON '10/MONTES S.A.
BBQに合うワイン。まぁモンテス買っておけばハズレないな、と選んだ一本。チリワインです。

とにかく濃いルビー色。煮詰めたカシスやグァバジュースのような、凝縮した果実のアロマ。コーヒーやチョコレート、杉、葉巻。バニラのような樽香。甘草、クローヴのようなスパイス香も感じられる。味わいは果実味・酸・タンニンによる渋みがそれぞれ豊かでフルボディ。だけど辛口でエレガントさもある。しっかり濃い目の赤が飲みたい時、ハズレなく安心して買える一本。
セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン90%、メルロー10%。この価格でパーカーポイント91点獲得したって、結構すごいですよね。もちろん予想通りBBQの肉との相性抜群でした。焼肉のタレとの相性も良さそうだし、とにかく今日は牛肉を食べたい!ワインも飲みたい!!っていう時に最適なワインです。

そんなモンテス、こちらのサイトで買えますよ☆
パーカー91点の快挙!【アンチエイジングワイン!】[2010] モンテス・アルファ カベルネ・ソー...
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残り2セットらしいですよー☆

そんなわけで、皆さんに満足して頂けて本当に良かった☆ワイン・エキスパート冥利につきます♪

なんだか「肉とワイン」な気分になってきちゃった・・・❤


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2013年5月10日金曜日

ワインとBBQ~白ワイン編

先日友人にお招き頂いた「ワインとBBQを楽しむ会」。8本用意したワイン。今回は白ワイン編です☆(ワインのラインナップはこちら

①PINOT GRIGIO '11/ATTEMS
ピノ・グリージョ種で造られる、香り華やか・味わい爽やかな白ワイン。ピノ・グリージョ種は、なぜかアメリカ人に大人気。ちなみに「グリージョ」は「グレー」という意味で、実際この品種の果皮は灰色を帯びた紫色。ピノ・ノワールの突然変異らしいです。

このアテムスのピノグリ、かなりのお気に入り☆始めは洋梨やバナナのようなアロマ。温度が上がってくると熟した桃のアロマに変化。小さな白い花や、火打石のようなミネラル感のあるブーケも。酸味・果実味ともに豊かで、後味にかすかな苦味を感じる。ピノグリらしい一本。

これはスキンコンタクト(ブドウジュースを果皮と数時間触れさせる製法)なしタイプですが、スキンコンタクトを行うとピノグリの果皮の色がブドウジュースに抽出され、ロゼのような淡い銅色になります。これがピノグリ伝統の製法。アテムスは珍しく、このスキンコンタクト有りバージョンも造っています(クプラ・ラマート)。クプラ・ラマートはもう少し香りが濃厚。少しトロピカルフルーツのようなアロマに。どちらのタイプも好きなんです❤
(購入はこちらで♪)
【受注発注商品】アテムス ピノ・グリージョ [現行品] イタリア/フリウリ/
【受注発注商品】アテムス クプラ・ラマート ピノ・グリージョ [現行品] イタリア/フリウリ/
*最安値だったエノテカでは、すでに売り切れみたいです(> <)

②SAINT VERAN '10/DOMAINE DES VALANGES
フランス・ブルゴーニュの南、マコネ地区内に位置するAOCサン・ヴェラン。ヴァランジェが造るサン・ヴェラン、千円台なのにかなり美味しいので、見つける度に買っておくようにしています♪

アテムス・ピノグリとはまた違った個性。冷えた状態ではフレッシュな柑橘系(ホワイト・グレープフルーツのような)のアロマ、温度が上がると少し蜜香も出てきて、同じグレープフルーツでもルビーのような甘みのあるアロマに変化。味わいもフレッシュでキリリとしたミネラル感もあり、果実味とのバランスも良い。樽香はほとんど感じない、シャルドネ種の果実味とサン・ヴェランの石灰を含んだテロワールを楽しめる一本です。

残念なことに、ネットではどこも売り切れ(> <) エノテカの店舗でなら、もしかしたら購入できるかもしれません。また、エノテカオンラインで再入荷を待つのもいいかも☆
エノテカオンラインはこちら→エノテカ・シャトー蔵出しワイン

③CARMEL ROAD CARDONNAY '09/CARMEL ROAD
この白は以前「オリジン惣菜にワイン合わせてみました」でもレポした自然派ワイン。やっぱり美味しいなぁ。

最近近所をお散歩しながら「あれ?カーメル・ロードっぽい香りがするぞ??」と思い香りの元を辿って行くと、今まさに時期を迎えているジャスミンの花が満開でした☆
今季節の花と言えばツツジ。ツツジの花の蜜香も、たまに赤ワインで感じるアロマ。町中にワインを連想させる香りが溢れていて、何だか毎日が幸せ気分です❤

(カーメル・ロード、最新ヴィンテージはこちら☆)
[2010] カーメル・ロード・シャルドネ / カーメル・ロード カリフォルニア モントレー / 750ml ...

④METIS SAUVIGNON BLANC '08/TRINITY HILL & PASCAL JOLIVET
フランス・ロワール地方の名手パスカル・ジョリヴェが、ニュージーランドのワイナリー「トリニティー・ヒル」とコラボして造るソーヴィニヨン・ブラン。パスカル・ジョリヴェのソーヴィニヨン・ブランが大好きなので、一度試してみたかったんです☆

かなり凝縮した、パイナップルのようなトロピカルフルーツのアロマ。セージのようなハーブ香。初夏の芝生を刈った後のような草の香り。味わいは豊かな果実味と酸味が印象的。なるほど。

個人的な好みとしては、やはりロワールの柑橘系ソーヴィニヨン・ブランのほうが好きかなぁ。草の香りも3月4月の芝を刈ったような香りで、とても爽やかだし。なので、私のようなロワール・ソーヴィニヨン好きの人にはお勧め出来ないかもです。

こうして飲み比べてみると、自分がどんな味わいを好むかが分かって楽しいですね☆あ、ちなみにBBQとの相性。シーフード焼きにはアテムスが、筍ホール焼きにはサン・ヴェランが相性抜群でした♪



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2013年5月8日水曜日

ワインとBBQ!

先日、友人宅に招かれたBBQ。この友人宅はとてもステキで、しかもめちゃくちゃカワイイ猫が二匹も♪こんな家に生まれたかったーー!

そんなステキなお家でBBQ。なんと嬉しいことに「Amyのレコメンド・ワイン」をお願いされました!エキスパート冥利につきます♪

ワイン選択のお題は①おいしい②リーズナブル③BBQに合う④飲みやすい。
はい、得意分野です(笑)任せて下さい!

色々と考えた挙句、飲みなれたワインをチョイス。送料無料だったエノテカさんでまとめ買いしちゃいました☆
↓エノテカさんのオンラインサイトはこちら↓
ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

☆Amy's セレクション☆









白:
①ピノ・グリージョ/アテムス
②サン・ヴェラン/ドメーヌ・デ・ヴァランジェ
③カーメル・ロード・シャルドネ/カーメル・ロード
④メティス・ソーヴィニヨン・ブラン/トリニティ・ヒル&パスカル・ジョリヴェ
赤:
①シャトー・オー・マジネ/ボルドー
②ヴァルポリチェッラ/アレグリーニ
③サンタ・クリスティーナ・ロッソ/サンタ・クリスティーナ
④モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン/モンテスS.A.

みんな「美味しい!」と絶賛して頂きました☆しかも「え!そんなに安いの??」と、その価格にも驚いてました。そーなんですよー!このラインナップ、ほぼ千円台(1本だけ2千円ちょい)。秀逸!そんなわけで、あっという間に完飲☆特に大人気で好評だったのが「ヴァルポリチェッラ/アレグリーニ(赤の③)」。・・・はい、これがその唯一の二千円台ワイン。みんな舌が肥えてるなぁ。

そんな訳で、次回は「ワインとBBQを楽しむ会~白ワイン編」です♪


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