2013年5月29日水曜日

カルトワイン「La Sirena」

カリフォルニアワインには、カルトワインと呼ばれているワインがあります。その中で最も有名なのが「スクリーミング・イーグル」かもしれません。基本的にはショップに並ぶことはなく、ワイナリーのメーリングリストに登録されているカスタマーだけに売られる本数限定ワインのため、手に入れにくい!

そんな売り込みで、つい買ってしまったカルトワイン「ラ・シレナ」。「ワイン会のファーストレディ」「ワインの女神」と評されるハイジ・バレットのプライベートブランド。彼女はスクリーミング・イーグルやダラ・ヴァレーなどの有名ワイナリーで醸造を担当していた際、パーカーポイント100点を叩き出したことで、世界中の注目を集めました。また、以前このブログでもご紹介した「シャトー・モンテリーナ」のワインメーカー、ボー・バレット氏の奥様でもあります。

いつ飲もうか決めかねていたのですが、先日の記念日ディナーで持ち込み飲んでしまいました☆

'04 CABERNET SAUVIGNON / LA SIRENA
カリフォルニア・ナパヴァレーで造られるラ・シレナ。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン主体、カベルネ・フラン。あぁ開けちゃった・・・

グラスに注がれたワイン。何とも言えない甘いベリーの香りが漂う。しばらくグラスの中に留めてから、充満した香りを楽しんでみる。とても濃密で華やか・滑らかな香りは、オーパスワンに通じるものがある。クレーム・ド・カシス、熟したダークチェリー、プルーンのような果実の香りと、甘くて香ばしいオーク樽のアロマ。チョコレート、トフィー、タバコ、甘草、クローヴ、エスプレッソ、バニラアイス。アルコール感強めだけど、滑らかでふくよかな甘み、生き生きとした酸、シルキーでヴェルヴェットのようなタンニン。心地よいベリー系アロマの余韻が心地よく、長く続く。とても奥深くふくよかな味わいだけど、豊かな酸味が「凛とした知的エレガント女性」のような印象のワインに仕立てる。

厚みのある濃厚な味わいの、しっかりボルドータイプのオーパスワンと比べて、ラ・シレナは(酸が豊かだからか)少しブルゴーニュのような透明感を纏った味わいが印象的でした。ほぼカベルネ・ソーヴィニヨンなのに、なぜピノ100%のブルゴーニュを思い出したんだろう。熟成による効果でしょうか?ただ、ほぼ10年という熟成期間を経ているにも拘らず、とても若々しい印象でした。あと10年位熟成させてから味わっても面白かったかも。もう一本買っておけば良かったなぁ。

このラ・シレナと特に相性が良かった一品がこちら。「フォアグラのポワレ 米茄子のムニエルとバルサミコソース」。フォアグラの滑らかな味わいと、バルサミコソースの酸味とコク。ワインと一緒に味わうことで、フォアグラのしつこさが消えて、ふくよかな旨味と滑らかさという長所だけが口中に広がる感じ。また、米茄子の食感と野菜らしい上品な甘みが、料理全体の輪郭をキュッと引き締めていて、どこか凛とした味わいのワインとの相性をさらに高めていました。完全にマリアージュ☆
ただ、付け合せのルッコラは、ワインと一緒に食さないほうが無難でした。

こんな美味しくて素敵な時間を、今年も無事迎えることが出来て良かったです♪レストラン「田園調布倶楽部」の皆様、毎年お心遣いありがとうございます☆

また来年、この記念日を無事迎えられますように・・・


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