2012年12月28日金曜日

メドック格付けワイン制覇~Ch. Beychevelle

メドック格付けワイン制覇しよー①に続く第2弾。
ワイン友達のご厚意により、格付け61シャトーの一つ、このワインを制覇♪

Ch. Beychevelle '01/AOC Saint Julien (格付け4級)
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 54%、メルロ 39%、プティ・ヴェルド 7%

11年の熟成を経て、今まさに飲み頃。
開けたてはロースト、バニラ、土、森の香り。30分程経つと、カシスやチェリー、ドライフルーツの香りが広がる。タンニンによる渋みは柔らかいけど、しっかり感じられ、果実味とのバランスが良い。熟成ボルドーの美味しさを堪能しました♪


17世紀からワインを造り続けているシャトー・ベイシュヴェル。アンリ3世時代、フランス海軍提督でもあったエペルノン公爵がこの土地を所有していました。ジロンド河を航行する船は、公爵に敬意を表し、「Baisse-Voile(帆を下げよ)」と叫び、帆を下げてシャトーの前を通過したそう。この掛け声「ベッセ・ヴォワル」が転じて、「ベイシュヴェル」と呼ばれるようになりました。
フランス革命により一時衰退しましたが、その後所有者がパリの銀行家に移り品質が向上。現在はサントリーも出資しているグラン・ミレジム・ド・フランス社の所有となっています。

ベイシュヴェルは、メルロ比率が高いので、早くから楽しめるワイン。ヴィンテージによる違いはありますが、例年、新樽比率50%前後のオーク樽で熟成されます。若いうちは豊かな果実味と樽由来のバニラ香、メルロ種由来の土っぽい香りも楽しめ、とても飲みやすいフルボディ・赤ワイン。「新しい船出」っていう意味を込めて、贈り物としても人気が高いですよ(^o^)/

Mさん、素敵なワイン、ありがとうございました!



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2012年12月20日木曜日

メドック格付けワイン制覇しよー〜Ch. du Tertre

ワインと言えば、やっぱりフランス。
では、フランスワインと言えば?

個人的な意見ですが、やっぱりボルドー/ブルゴーニュ/シャンパーニュの3トップではないでしょうか。(もちろん、南仏/ロワール/アルザス等々も素晴らしい産地ですが)

その中でも、何を選べばいいか分からない。いいワインの指標ってないのかな?
っていう疑問は、皆さんの中にあるのではないかと思います(分かりにくいですもんね・・・)。
このような疑問は、昔のフランス人も感じていたらしく、1855年のフランス万博を機に、ボルドー地方のメドック地区と、甘口ワインで有名なソーテルヌ・バルサック地区の全銘柄の格付けを行いました。この格付けの結果、メドック地区では61銘柄(シャトー)、ソーテルヌ・バルサック地区では27銘柄が格付け認定されました。
この格付けは、1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが2級から1級に昇格した以外、変更はありません。

ワイン好きとしては、このメドック地区格付け61シャトー全制覇は夢!お金があるなら、今すぐにでも制覇したい!そんな憧れの格付けシャトー。という訳で、何年かかるか分かりませんが、「コツコツと制覇しようじゃないか!」という企画です♪

記念すべき第1本目はこちら↓

Ch. du Tertre '04/AOC Margaux (格付け5級)
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 50%、メルロ 40%、カベルネ・フラン 10%

うん、エレガントな味わいで美味しい♪
カシス・ブラックベリー、カカオ、甘草の香りと、バニラみたいな木樽の香りが相まって、期待感が高まる。味わってみると、しっかりとした果実味、キレイな酸味、タンニンによる渋みはあるけど、刺々しくなく滑らかシルキーな感じ。余韻も長い。
マルゴー村のワインは総じてエレガントな味わいになるけど、このシャトー・デュ・テルトルもエレガント。


「テルトル」はフランス語で「高台」の意味らしく、このシャトーはマルゴーのシャトーの中で最も高い台地にあるそう。
シャトー・デュ・テルトルは、1960年以前は廃れて酷い状況でした。そんなシャトーを立て直したのが、エチケット(ラベル)がハートデザインで有名な「シャトー・カロン・セギュール」のオーナーでもあったフィリップ・カベルン・ガスクトン氏。その後、1998年にシャトー・ジスクールのオーナーに買収され、葡萄畑の整備や醸造設備の刷新が行われた結果、 さらにその品質が向上しました。現在では、しなやかな味わいの中にも豊かな果実味が印象的なワインが造られています。

果実味もあってエレガントなワイン。今の時期、ローストビーフなんかに合わせると美味しいかも。



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2012年12月19日水曜日

ボルドー・メドック地区格付け銘柄リスト

1級~Premiers Grands Crus~   *( )内は村名
  Ch. Lafite-Rothschild (Pauillac)
  Ch. Latour (Pauillac)
  Ch. Mouton-Rothschild (Pauillac) → 1973年昇格
  Ch. Margaux (Margaux)
  Ch. Haut-Brion (Pessac) → メドック地区ではないが唯一選ばれた(グラーヴ地区)

2級~Deuxiemes Grands Crus~
  Ch. Cos d'Estournel (Saint-Estephe)
  Ch. Montrose (Saint-Estephe)
  Ch. Pichon-Longueville Baron (Pauillac)
  Ch. Pichon-Longueville Comtesse de Lalande (Pauillac)
  Ch. Gruaud-Larose (Saint-Julien)
  Ch. Ducru-Beacaillou (Saint-Julien)
  Ch. Leoville-Las Cases (Saint-Julien)
  Ch. Leoville-Poyferre (Saint-Julien)
  Ch. Leoville-Barton (Saint-Julien)
  Ch. Rauzan-Segla (Margaux)
  Ch. Rauzan-Gassies (Margaux)
  Ch. Lascombes (Margaux)
  Ch. Durfort-Vivens (Margaux)
  Ch. Brane-Cantenac (Cantenac (AOC Margaux))

3級~Trosiemes Grands Crus~
  Ch. Calon-Segur (Saint-Estephe)
  Ch. Lagrange (Saint-Julien)
  Ch. Langoa-Barton (Saint-Julien)
  Ch. Kirwan (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. d'Issan (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. Boyd-Cantenac (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. Cantenac-Brown (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. Palmer (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. Desmirail (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. Giscours  (Labarde (AOC Margaux))
  Ch. Malescot Saint-Exupery (Margaux)
  Ch. Marquis d'Alesme-Becker (Margaux)
  Ch. Ferriere (Margaux)
  Ch. La Lagune (Ludon (AOC Haut-Medoc))

4級~Quatriemes Grands Crus~
  Ch. Lafon-Rochet (Saint-Estephe)
  Ch. Duhart-Milon-Rothschild (Pauillac)
  Ch. Saint-Pierre (Saint-Julien)
  Ch. Talbot (Saint-Julien)
  Ch. Branaire-Ducru (Saint-Julien)
  Ch. Beychevelle (Saint-Julien)
  Ch. Pouget (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. Prieure-Lichine (Cantenac (AOC Margaux))
  Ch. Marquis de Terme (Margaux)
  Ch. La Tour-Carnet (Saint-Laurent (AOC Haut-Medoc))

5級~Cinquiemes Grands Crus~
  Ch. Cos-Labory (Saint-Estephe)
  Ch. d'Armailhac (Pauillac) → 1989年よりCh. Mouton Baronne Philippeから名称変更
  Ch. Clerc-Milon (Pauillac)
  Ch. Pontet-Canet (Pauillac)
  Ch. Lynch-Bages (Pauillac)
  Ch. Lynch-Moussas (Pauillac)
  Ch. Batailley (Pauillac)
  Ch. Haut-Batailley (Pauillac)
  Ch. Grand-Puy-Lacoste (Pauillac)
  Ch. Grand-Puy-Ducasse (Pauillac)
  Ch. Croizet-Bages (Pauillac)
  Ch. Haut-Bages-Liberal (Pauillac)
  Ch. Pedesclaux (Pauillac)
  Ch. du Tertre (Arsac (AOC Margaux))
  Ch. Dauzac (Labarde (AOC Margaux))
  Ch. Cantemerle (Macau (AOC Haut-Medoc))
  Ch. Belgrave (Saint-Laurent (AOC  Haut-Medoc))
  Ch. de Camensac (Saint-Laurent (AOC Haut-Medoc))

2012年12月14日金曜日

牡蠣とシャブリ♪

新橋のかき小屋で、焼き牡蠣とシャブリを堪能♪

Chablis 2011 / William Fevre

ビックカメラで買い物ついでに購入。
ビックカメラ、ワインも安い!

キリッとしたミネラル感たっぷり、柑橘系の果実味もしっかり。このミネラル感と酸味が、牡蠣の味を引き締める。やっぱり相性抜群♪

フランス・ブルゴーニュ地方の最北に位置する「シャブリ地区」は、シャルドネ種から造られる辛口白ワインの銘醸地として有名です。シャブリの特徴は、何と言っても「ミネラル感」。これは、シャブリ地区が「キンメリジャン」と呼ばれる白亜質土壌である関係しています。このキンメリジャン土壌、ジュラ紀の化石や牡蠣の貝殻が堆積しているため、あの独特のキリリ感(ミネラル感)たっぷりな味わいとなります。

シャブリが牡蠣と相性が良い理由は、この土壌にあるんですね♪

そんなシャブリは、品質によって
① Chablis Grand Cru(特級畑)
② Chablis Premier Cru(一級畑)
③ Chablis
④ Petit Chablis
の4つのAOCに分類されます。
一般的には、①②は香りも豊かで奥行きが深く、濃厚な味わい。③④になると、味わいもシンプルになります。造り手にもよりますが、生牡蠣に合わせるなら③④の樽を使っていないタイプがベスト。しかも2千円以下の安いワインでOK。①②は、豊かな香りが生牡蠣の生臭さを強調する可能性大。

シャブリは、柑橘系の香りと独特のミネラル感から、牡蠣以外の魚介料理との相性抜群♪お寿司屋さんでシャブリ、というのもイイですね(o^-^o)



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2012年12月9日日曜日

ピザとキアンティ・クラッシッコ♪

今日の夕飯はピザ!

ちょっと勿体無い気もしましたが、ピザに合わせて開けた一本。

「CASTELLO DI AMA, CHIANTI CLASSICO '07 / CASTELLO DI AMA」

開けたては果実の香りも少なく、ワインが完全に眠っている状態。デキャンタして30分位経った頃から、徐々に開いてきました。

中程度~やや濃い目のルビー色。時間の経過とともに増す、フローラルで果実味豊かな香り。熟したダークチェリーやプラム、フランボワーズ、レーズン。スミレやバラのような花の香りに、リコリス(甘草)のスパイス感、少しチョコレートのような甘い香りも加わる。口に含むと、そのバランスの良さに驚く。ふくよかな果実の甘み、滑らかなタンニン、適度だがしっかり主張する酸味。長い余韻。
果実味も酸味も豊かなので、マルゲリータのトマトとの相性が非常に良かったです♪トマトソース系の料理全般、相性が良さそう。


イタリアワインと言えば?という質問。おそらく大半の答えが「キアンティ」だと予想できる位、キアンティは有名な産地。ただ、その印象は「薄くて酸味が強い、グイグイ飲んじゃう軽やかワイン」ではないでしょうか(一概には言えませんが)。元々品質が高く美味しいワインだったため世界中で人気となり、栽培地域を広げて大量生産されたからこそ起こった悲劇。そんな「大衆ワイン」的な印象を払拭すべく、キアンティ地区内の伝統ある厳選された地区で、高品質なブドウを使い生産され始めたのが「キアンティ・クラッシコ」。1984年にキアンティがDOCGに昇格した後も、キアンティ地区からの独立を目指し地道に努力した結果、1996年、ついにキアンティ・クラッシコ地区単独でDOCGに昇格、キアンティから独立することが出来ました。

そんなキアンティ・クラッシコの中で、早くから「長期熟成可能な重厚なワインを造る」ことを目的とし、ワイン生産を行ってきた「カステッロ・ディ・アマ」。栽培・醸造責任者であるマルコ・パランティ氏は、ブドウ畑を一定の区画に細分化し、その区画毎に収穫・醸造を行う方法を始めました。更に、旨味を凝縮させるためブドウ房を間引き、収量を約半分に制限。品質の高いワインを造り続けています。

また、カステッロ・ディ・アマでは、特にブドウの出来の良い「グレート・ヴィンテージ」の年だけ、単一畑名ワイン「ベラヴィスタ」と「カズッチャ」を生産します。2007年もそんな年の一つ。事実、2007年キャンティ・クラシコは「93E(=素晴らしい年。今飲んでも美味しいし、熟成も早く進む)」という評価を得ています。
同じく素晴らしい年であった2006年ヴィンテージは「96T(=非常に素晴らしい年。渋み成分であるタンニンが強くゆっくりと熟成する)」という評価。2006年ワインを長期熟成用に寝かせ、今は2007年ワインを楽しむっていうのもアリかもしれません♪

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2012年12月7日金曜日

おうちでワイン会④

おうちでワイン会③の続き、今回は私が持って行ったワインの紹介です。


左)Exhezeaux '06/ Domaine du Clos Frantin
右)Gevrey Chambertin, 1er Cru Lavaux St. Jacques '88
       / Domaine Rene Leclerc

「みんなで代金を出し合って、ちょっといいワインを飲もう!」ということで、この2本を調達して参りました(o^∇^o)ノヒャッホゥ♪


まずはエシェゾー。
フランス ブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイ地区には、いくつかの特級畑(グランクリュ)が存在しますが、そのうちの一つが「エシェゾー」。フラジェ・エシェゾー村にありますが、フランスのワイン法(AOC)では「ヴォーヌ・ロマネ村」という括りになっています。
ヴォーヌ・ロマネ村には、一度は聞いたことがあるであろう「ロマネ・コンティ」というグランクリュもあり、
その恵まれたテロワール(土壌、気候etc)から、素晴らしいワインが造り出されます♪
そんなヴォーヌ・ロマネ村のグランクリュ。「特級畑=グランクリュ」をお米で例えると「南魚沼産の中でも群を抜いておいしいお米が育つ区画・畑」という感じでしょうか。ワイン好きにとっては、一度は味わいたい憧れのワイン。ただし、飲み頃の判断(熟成年数とか)/抜栓のタイミング/グラスの形/供出温度などの知識が無ければ、「なーんだ、こんなもんか。高いお金出して損しちゃったなー」って事になり兼ねない難しさがあります(´ヘ`;)

さて、このワインの醸造元「ドメーヌ・デゥ・クロ・フランタン」ですが、かつてはナポレオン一世時代の第一将軍ルグラン氏が所有していました。ルグラン将軍が献上した、この醸造元の「シャンベルタン」というワイン。どうやらナポレオンのお気に入りだったそう。
そんなクロ・フランタン。現在は所有者が違いますが、2004年に「レッド・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したアラン・セルボー氏が統括。「ワインの品質は80%ブドウ畑に起因する。有機栽培、減農薬栽培を選び、土地のポテンシャルを最大限引き出す努力が重要」という信念の元、現在も品質の高いワインを造り続けています。

エシェゾーという畑で育ったブドウ(ピノ・ノワール種)から造られるワインは、力強くしっかりとした味わいが特徴。
「ブラックベリーや胡椒のようなスパイシー感・ミネラル感のあるエレガントな香り。濃密で力強く複雑味のある味わいが広がるワイン」とのことでしたが、正直味の記憶が残っていない・・・
これを飲む前に散々飲んだからか、私の舌はまだグランクリュを味わうには修業が足りなかったからか・・・(ノ_-;)ハア…


続いて、1988年モノのワイン!
ジュブレ・シャンベルタン村の一級畑(1erクリュ)のワインです。
同じくコート・ド・ニュイ地区にある村で、ヴォーヌ・ロマネ村と同じ位有名です。この「ラヴォー・サンジャック」畑は、この村最上の1erクリュ「クロ・サンジャック」の西隣、丘の上部に位置するため、とても日当たりのよい畑だそう。

このワインの生産者「ルネ・ルクレール」は、一言で表すと「クラシカル」。近代的な機械を嫌い、昔ながらの設備・方法でワイン醸造を行っています。
樹齢50年以上の古木から採れるブドウ(ピノ・ノワール種)を使用。ブドウの良さ・味わいを引き出すため、新樽比率は25~35%と低め。清澄やろ過もせずに瓶詰めされます。
「私は月の満ち欠けと共に仕事をする。月は我々に影響を与える。新月の頃は天気が悪い。月が欠ける頃に樽の中の酵母が下に沈むから、その頃に澱引きを始める。自分は古いスタイルかもしれないけれど、大切なことは良いワインを造ること。」 
だそうです。昔気質感がイイ♪

グラスに注ぐと、目を見張るような、熟成感溢れる色合いに引き込まれる。
レンガ色がかった淡いルビー色。20年以上という、時の経過を感じさせます。
レーズンやドライイチジクのような、ドライフルーツの香り。なめし革や腐葉土、少しキノコのような香りも。口に含むと、シルキーな舌触りとともに、果実味と熟成を経たワイン独特の「アミノ酸の旨味(かつおだし)」のような旨味が広がる。飲み終わった後の香りの余韻も長い。
一緒に食べた、ブルゴーニュ地方のチーズ「エポワス」との相性が完璧すぎて、参加者全員が「おいしーーい♪」とポワーンとしてました(*´▽`*)=3ウマー


ワインには色々なブドウ品種や産地がありますが、やっぱりピノ・ノワール種が一番好き。その中でも、やっぱりブルゴーニュのピノ・ノワールが大好き(´▽`)/っていうことを再認識しました。また、熟成ワインのおいしさ、良いワインは熟成させるべきだ、という事も再認識しました。
まぁ若いワインも美味しいんですけどね♪



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2012年12月3日月曜日

おうちでワイン会③

なかなかアップできませんでしたが(>_<)、おうちでワイン会②の続きです。


左)Massa Vecchia Rosato/ Maremma Toscana 
右)Fattorie Romeo Del Castello, Vigo '08/ Etna

女性参加者からの赤ワインセレクト。
さすがは女性セレクトのワイン、
エチケットのデザインがどちらもカワイイ
ジャケ買いならぬ、エチケット買いしちゃいそう(*´∇`*)


まずは自然派ワイナリーが造るロゼワイン「Massa Vecchia Rosato(=ロゼ)」。
セパージュはメルロとマルヴァジア・ネラ。
ロゼ??っていう位の色調。もうブルゴーニュのようなベリー系の色合い。
開けてしばらくすると、香りがどんどん開いてきて、
しっかりとしたチェリーやイチゴのアロマが広がる。
味わいはボリューミー。キレイな酸がキュっと引き締め、エレガントな印象。
もうこれはロゼの壁を超えました(笑)
ブルゴーニュの赤ワインのように、15度位の温度・ブルゴーニュグラスでサーブがいいかも。
ローストビーフなどの、少し赤身が残った肉料理に合いそうです。

次はシチリア・エトナで造られる赤ワイン、「Fattorie Romeo Del Castello」。
セパージュはネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョという土着品種。
シチリア・エトナは火山性土壌。ミネラリーで酸味がしっかりしたワインに仕上がるみたい。
成熟度の高いチェリーやイチゴのアロマが広がる。
とても凝縮感のある果実味と酸味・タンニンのバランスが良い。
素直でピュアな味わい。このワインを選んだ彼女の性格そのもの!

いやー。持ち寄りワイン会をすると、驚きの出会いがあるものですね。
非発泡ロゼにちょっと苦手意識がありましたが、
それは限られた狭い世界の中の苦手意識だったようです。
シチリアワインも、「果実味たっぷり濃いめのワインなんだろうなー」って、
勝手に思い込んでましたが、こんなにピュアなワインなんだと。
これからは先入観なしで、どんどん飲んで行こー(^o^)/

どちらも非常においしかったです♪


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2012年11月22日木曜日

おうちでワイン会②

おうちでワイン会①の続き、持ち寄りワインのご紹介第2弾です♪


左)Taittinger Rose, Champagne
中)KANTE Chardonnay '09/Friuli-Venezia Giulia
右)Pouilly Fume Marguerite '10/Domaine Alexandre Bain

ホストからの乾杯の1本と、
男性参加者からの白ワインセレクト。


まずはテタンジェ・ロゼ。「うわー、テタンジェ♪」って、参加者全員の目が輝いてました(^-^)
キレイなサーモン・ピンク。規則正しく、一本の筋状に上がってくる泡。
野生のイチゴやラズベリー、瑞々しいやや熟したフルーツトマトのような香り。
口に含むと、柔らかくキメの細かい泡と芳醇な果実の旨味が広がる。
さすがテタンジェ!おいしいなー♪ 
フルーツトマトとサーモンムース的な料理に合いそう(漠然とし過ぎ・・・)。

次はイタリアワイン「KANTE、シャルドネ」。
イタリアワインフェアで「白ワインの中で一番うまい!」って思った一本だそう。
樽香をつけない造り手らしく、シャルドネ本来の味わいが楽しめる、というコメントに、
もう期待値グングン上がりまくりで(笑
飲んだ感想を一言で言うと・・・優しい!!ふわっとした毛布に包まれる感覚♪
成熟した洋梨とかの果実の香り、火打石のようなミネラル感。
シャルドネは「ニュートラルで個性のない品種」とも言われていて、
だからこそ造り手の個性やテロワールを忠実に反映してくれる、
世界で最も愛される白ブドウ品種。その所以が分かる一本でした。

白ワイン最後は、フランス・ロワールのAOCプイィ・フュメ。
自然派ワイナリーが造る、衝撃のソーヴィニヨン・ブラン!
「ロワールのソーヴィニヨン・ブランはこんな感じ」っていう概念を覆される、
ぎゅっとした果実の凝縮感を楽しめた一本でした。
シュナン・ブラン??っていう位、リンゴの蜜やカリンのような、成熟した果実の香り。
全体的に丸みのある味わいなんだけど、やっぱりソーヴィニヨン・ブラン、
きちんと爽やかさやしっかりした酸味も味わえる。

前回ご紹介した、サンセール'09もそうだけど、
「フランス・ロワールのソーヴィニヨン・ブランってこんな感じ」とか、
「シャルドネ=樽香」っていう固定概念を持っていると、
完全に本質を見失うっていうか・・・本当に反省しきりです(汗
いやー、ワインって本当に奥が深い!
「また一から勉強し直そう!」という意欲が湧いたワイン達でした♪



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2012年11月19日月曜日

おうちでワイン会①

週末の雨の中、ワイン会を開催しました☆
一人1本持ち寄り+ホストによるブラインド・テイスティング。
参加者みんなの個性が溢れる素敵なワインばかりで、
本当に楽しく美味しく、そして勉強になった一日でした(^-^)/

←皆さんが持ち寄ったワイン♪











今回は、ホストによるブラインド・テイスティングについてです。
左)Alsace Riesling '09/Hugel
中)Sancerre '09/Domaine du Nozay
右)Sancerre '10/Domaine du Nozay

久し振りのブラインド。
「全部フランス」っていうヒントだけ頂きました。
まさかの同じサンセール・造り手のヴィンテージ違いが!


まずはヒューゲルのリースリング種を使った白ワイン。
リースリングにしてはやや濃い目のイエロー。
リンゴや洋梨のような香りと、リースリングらしい白い花、ペトロール香。ミネラル。
まろやかでふくよかな口当たりだけど、しっかりとした酸味もあって、後味はキリッとドライ。
リースリングの特徴を学ぶにはピッタリなワイン。
ヴィンテージは間違えたけど、品種とAOCは当たりました♪

次にサンセール'09。ロワール地方の上流、ソーヴィニヨン・ブラン種を使った白ワイン。
濃い目のイエロー。アプリコット、リンゴの蜜、カリン的な香り。
味わいもボリューミーで酸味もしっかり感じられる。
サンセールと同じロワール地方のシュナンブラン種を使った白と回答・・・間違えた!
さすが2009年グレート・ヴィンテージマジック。
これだけ成熟度の高いソーヴィニヨン・ブラン、ニューワールド系(チリとか)みたい(*o*)

最後にサンセール'10。こちらはロワールのソーヴィニヨン・ブランだと分かりました♪
'09よりも淡いグリーンがかったイエロー。
青りんごや洋梨の香りと、この品種ならではのハーブや草原のような若草の香り。
火打石のようなミネラル感。シャープな酸味と爽やかな果実味のバランスが良く、
サラダや白身魚の刺身やカルパッチョと合わせたい感じ。
いやー。ヴィンテージが違うと、こうも味わいは変わるんですね。
勉強になりましたm(_ _)m


次回からは、皆さんが持ち寄ったワインの感想をコツコツupします♪



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2012年11月16日金曜日

ボジョレーヌーヴォー祭り♪

ボジョレーヌーヴォー!
まぁ季節ものですので♪

横浜産貿センターで行われたヌーボー祭り。
今年初参加です(^-^)/

ボジョレー2種類とスペイン白、ロゼ微発砲を飲み放題+3000円相当のボジョレー1本+グラス+おつまみ1品付きで4000円。なかなかのお得感。

ボジョレー2種は・・・

1.ボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー/
ジャン・フィリップ・マルシャン

すごくフルーティ!新鮮なイチゴとかラズベリーの香りと、ガメイ特有のキャンディー香。ペコちゃんイチゴキャンディー(スティック)って感じ。味わいは軽め。果実味たっぷり&渋みも無いし、新酒感たっぷり♪ボジョレーヌーヴォー堪能!

2. ボジョレー ヴィラージュ ヌーヴォー/ドメーヌ・デ・コート・ドゥ・ラ・モリエール

一転、こちらはしっかり目のボジョレー。イチゴ・ラズベリー・ザクロの香り、しっかりとした骨格のある味わい。渋みもそこそこあるし、ヤギのチーズにも合わせやすい位のしっかり目ワイン。

総評。ヌーヴォー感を味わいたいなら1。しっかりしたガメイ種を楽しみたいなら2。でも、どちらもとってもおいしかったです♪

ちなみに、ボジョレーは「ボージョレ」が正しい発音らしいです。
そのボージョレは一応ブルゴーニュっていう枠組み内で、
ブルゴーニュ最大の産地なのですが、
現地の統計等からも「ボージョレ地区は除く」って言われちゃう、ちょっと物悲しい地域。

なんとなく安くて軽めのワインっていうイメージですが、
グラン・クリュレベルは意外としっかりした味わいのワインなんです。
事実、2012年ワインエキスパート2次試験で、ボージョレ地区のガメイ種が出たのですが、
正直ニューワールドのカベルネ・ソーヴィニヲンかメルローと間違う位でした。

ただ、ヌーヴォーはやっぱり、このフルーティー感を楽しみたい♪
ってことで、1番のマルシャンに軍配!


…酔いが醒めたら、じっくりボージョレについてまとめます(>_<)



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2012年11月14日水曜日

おでんでシッポリ

こんな寒い日は、温かいおでんでシッポリと。
という訳で、綱島駅にある「明治屋」へ。

まずは瓶ビールとおでんの盛り合わせを注文。
キリンラガーってところがイイね(゚ー゚)(。_。)ウンウン

ちゃちゃっと盛って出してくれたおでん。
芯まで出汁が浸み込んだジャガイモに、
がんもどき、昆布、ウィンナー巻。
出汁が浸みてるけど弾力のあるちくわぶ。

ジャガはホクホク。ジャガの甘みと出汁が相まって、
口の中で旨味がジュワーっと広がる。

がんもどきはフワフワ。いい感じに浸みた出汁と、
具材の味、豆腐の旨味がたまらない♪
たまらず熱燗を注文。

赤ウィンナー巻。ウィンナーの肉汁と出汁が、練り物に浸み込んで・・・おいしー(゚∇^d)

昆布は原型を留めないほど見込まれた感じ。ここまで煮込む前の物が食べたかったなぁ。

この後、7~8cm位ある、芯まで出汁が浸み込んだ大根と熱燗を追加注文。
この大根がまた、熱燗と合う!冬の味覚ですね(^-^)

お品書きに値段が書いてなかったのでドキドキしたけど、これで2千円ちょっと。


店のご主人とお話ししたところ、このお店は昭和13年開業とのこと。
当時は宿が80軒くらいあり、芸者さんもたくさんいて、格式高い温泉(鉱泉)街だったそう。
浅草あたりから遊びに来る人達で賑わっていたけど、
新幹線が開通し、より価格の安い熱海にお客さんが流れ、
残念ながら綱島温泉街は廃れてしまったんだとか…(ノд・。)

ちなみにご主人は二代目で、平成元年に今の場所に移転したらしいのですが、
何とも味のある、昭和テイスト満載な場所でした。

綱島温泉は鉱泉で、温度は20℃程度と低いため沸かしています。
昔は胃腸薬代わりに飲まれていたそう。
御年80歳弱のご主人の肌艶はキレイで若々しく、温泉の効能が期待できますね(゚∇^d)

寒くなってきたこの季節。綱島温泉からの明治屋シッポリ飲み、いいかもです(*´∇`*)



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2012年11月13日火曜日

キッカケワイン

ワインに"どっぷり"ハマるキッカケになった1本。

「Castillo Ygay Gran Reserva Especial 1978 / Marques de Murrieta」

スペイン・リオハの赤ワインなんだけど、
「うわー、おいしい!」って感動しきりでした(*´∇`*)

色調は淡いレンガ色。
ドライイチジクとかアンズの香り。
酸味も渋みも落ち着いていて、
すごくキレイな熟成果実の甘みが広がる。


かなり前に飲んだので、香りや味の詳細は忘れましたが、
30年以上経つのに、驚くほど若々しくてエレガントでした(=´▽`=)


このワインの造り手「マルケス・デ・ムリエタ」は、リオハ・アルタに1852年に設立。
創始者は「リオハのモダン・ワイン造りの父」と呼ばれ、
その功績から侯爵(マルケス)の称号を与えられたそう。

中でも「カスティジョ・イガイ」は、イガイエステートで栽培されるブドウの出来が
非常に良い年にのみ生産される、特別なワインなんです♪

1978年ヴィンテージのセパージュは、
テンプラニーリョ 75% /ガルナッチャ 10% /マズエロ 12% /グラシアーノ 3%。
マズエロは、南仏でよく使われる「カリニャン」の別名(シノニム)。

9月に手摘みで収穫・除梗されたブドウは、木桶で約25~30日間かけて醗酵。
1日2回、液上面に浮いた果皮などの果帽をかき混ぜる作業(ルモンタージュ)を行います。

驚いたことに、225Lのアメリカンオーク樽で、なんと216ヵ月(18年!)も熟成させるそう!
グラン・レゼルバ(赤)の規定は「60ヵ月以上の熟成、うち樽熟18ヵ月以上」。
もう楽々クリアです( ´ ▽ ` )ノ


もう一度味わってみたいけど、2万円弱とお高め・・・
毎日100円ずつ貯めると、200日後。
216ヵ月熟成に比べれば、200日後なんてすぐ・・・( ´ ▽ ` )ノ




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2012年11月12日月曜日

ワインエキスパートへの道のり

元旦に、突如思い立った「ワインエキスパート取得」という目標。

並大抵のワイン知識がなきゃ、合格なんて絶対無理!って事に気づき、
コツコツ通ったワインスクール。

脳と肝臓をフル回転させて、なんとか合格に辿り着けましたヽ(‘ ∇‘ )ノ ワーイ

そんな新米ワインエキスパートの「飲んだくれ日記」です(*´∇`*)

ワインエキスパート取得に必要だった知識・情報の整理と共に、
飲んだワイン(たまに日本酒、ビール等々)を記録と、
「ツケ」のように溜まる脂肪を落とすべく励む「ダイエット記録」なんかを加えつつ、
気の向くままアップしていきます。




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