イタリアの赤ワインで有名・代表品種と言えば??
一つ目は、キャンティの主要品種サンジョヴェーゼ種。産地や造り手にもよりますが、ベリーなどの赤系果実のアロマとハーブやスパイス香、しっかりした酸味が特徴。イタリア以外の国での成功例があまりない、イタリアの気候と土地に根付いた品種と言えますね。
二つ目は、バローロ/バルバレスコの主要品種ネッビオーロ種。地域によって「スパンナ」「キアヴェンナスカ」とも呼ばれています。渋み・酸味が強くしっかりとした味わいで、晩熟型品種と言われており、通常長期間の樽熟成を経て出荷されます。バラ・スミレなどの花の香りと、タバコ・葉巻やカカオ(ビターチョコ)の香りが特徴。ピノ・ノワールと似た香りがしますが、より豊かなタンニン(渋み)でその違いが分かります。この品種もイタリア以外、いやイタリア北部以外での成功例はあまりありません。
前置きが長くなりましたが、テイスティングしたワインのリポートです♪
(左から)
⑬CHIANTI CLASSICO RISERVA '08/CASTELLO DI AMA
前に2007年ヴィンテージを飲んだ時、その美味しさに感動☆思い出しつつ飲んでみました。
やはり香りが濃厚!だけど、2007年より果実の成熟度が低い印象。ややフレッシュ感を残したブラックベリー香。ライオネスコーヒーキャンディーのような香り。火を入れたトマトソースに合いそう。セパージュはサンジョヴェーゼ80%、マルヴァジア・ネーラ/メルロ/カベルネ・フラン20%。
⑭IL CHIUSO '09/CASTELLO DI AMA
2009年が初ヴィンテージだそうです。サンジョヴェーゼにピノ・ネロ(ピノ・ノワール)をブレンド。
⑬のキャンティ・クラシコと比べて、フレッシュな味わい。イチゴやチェリーのアロマ。スミレの花。でも、余韻の長さや味わい深さは、キャンティ・クラシコのほうが上。フレッシュトマトのパスタやピザに合いそう。
カステッロ・ディ・アマについては、2007年ヴィンテージのリポートをご参照ください♪
続いて、同じトスカーナ地方で、サンジョヴェーゼの亜種「サンジョヴェーゼ・グロッソ」100%で造られるブルネロ!
㉘BRUNELLO DI MONTALCINO '07/PIAN DELLE VIGNE(写真右)
DOCGブルネッロ・ディ・モンタルチーノにある、アンティノリ系のワイナリー。畑は日当たりの良く、ミネラルを多く含む土壌だそう。
濃い色合い。熟したベリー系のアロマが豊か。少しジャムっぽい凝縮感、濃厚さ。葉巻やカカオの香り。口当たりがスムースでシルキー。豊かなタンニンもまろやかで、渋い感がない。余韻も長い。
パーカーポイントは91点と高得点。確かに美味しい♪
カステッロ・ディ・アマのキャンティ・クラシコより、もう少し高級感がある味わいでした。
続いて、ネッビオーロ種比較。まずはアンティノリが手掛けるバルバレスコです。
㉕BARBARESCO '09/PRUNOTTO (2枚目の写真左)
イタリア・ピエモンテにあるプルノットは、アンティノリ系のワイナリー。以前、プルノットのドルチェット・ダルバを飲んで、その瑞々しい味わいを楽しんだことを思い出します。(ワイナリーの詳細は、以前のリポートをご参照ください♪)
ドライイチジクのようなアロマ。バラやスミレのようなフローラルな香り。甘草のようなスパイス香。樽香より果実由来の香りのほうが際立っている。豊かな果実味と酸味。まだ少しタンニンが強い。ブルゴーニュのジュヴレ・シャンベルタンっぽい。パーカーポイントは92点。生ハムと相性がとても良かった♪
さぁ、真打登場!イタリアワインの帝王、GAJAをテイスティング!
㉑BARBARESCO '09/GAJA (写真左)
ガヤと言えばバルバレスコ!バルバレスコと言えばガヤ!これが飲めるなんて・・・幸せ☆
プルノットのバルバレスコより凝縮した果実味。カシスやブラックチェリーのアロマ、ドライフルーツのアロマも感じる。バラの花束のようなフローラルな香りに、バニラやコーヒーのような香りと甘草の香りが加わる。滑らかな口当たり。口中に広がる果実の旨味。余韻がめちゃくちゃ長い。果実味・酸味・渋みのバランスが非常によく、隙のない美味しさ。パーカーポイントは93+点。10年・20年後にもう一度飲みたい。
そんな素晴らしいバルバレスコを造るガヤが、同じくピエモンテで双璧をなすバローロを造るとどうなるのか。そんな比較も出来ちゃいました♪(どちらも同じ、ネッビオーロ種100%です)
エレガントなバルバレスコと比べると、より力強い香り。凝縮した黒系果実のアロマ、フローラルな香りも。バニラやコーヒー、チョコレートのような香り。バルバレスコには感じなかった、クローヴのようなスパイス香も豊か。柔らかな口当たりだけど、タンニンは豊かで、骨格がしっかりとしている。
バルバレスコは女王、バローロは王と比喩されることがありますが、まさにそんな感じ。
さすがガヤ。ネッビオーロ対決はガヤの圧勝でした☆
次回はイタリアワイン・パーティの最終リポート「スーパートスカーナ編」です♪
エノテカさん、結構こんな感じの週末テイスティング・イベントやってるみたいです。
ご興味のある方は、こちらのサイトからチェックできますよ♪
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