2013年10月16日水曜日

セラファンのテロワール比較

少し時間が空いてしまいましたが、前回の「白ワインテロワール比較」に続き、今回は赤ワイン・テロワール比較です☆

赤ワイン2種をブラインドで比較。
どんな違いのあるワインか、ドキドキしつつテイスティング!

グラスの中のワイン。どちらも色合いは、エッジがややオレンジがかったルビー色。若いワインではなさそう。二つのワインに共通しているのは、凝縮したベリーのアロマやワイルドローズ、なめし革、葉巻、紅茶、森や森の下草の香り。深い果実味、豊かなタンニンと酸味。果皮の旨味。ただ、一つ目のワイン(A)のほうが、やや若い印象。二つ目のウィン(B)には、ドライフルーツやドライフラワー、腐葉土のニュアンスがあり、Aより少し深い森の印象。

なんとなく、二つのワインの方向性が同じ気がしたので、同じ造り手、同じ土地のヴィンテージ違いなのでは?と分析。ブルゴーニュのコート・ド・ニュイの村だとは思うのだけど、ワインの要素の中で、これといった決め手の特徴が見当たらず、村が特定できない。

うーーん、としばらく考えた末、果実の旨味と凝縮感が前面に出てる感じがしたので、ニュイのなかでも南の村、ニュイ・サン・ジョルジュの村名ワインのヴィンテージ違いと予想。

正解は・・・

A(写真左)
2003 CHAMBOLLE-MUSIGNY 1er CRU LES BAUDES / SERAFIN PERE & FILS

B(写真右)
2002 GEVREY-CHAMBERTIN V.V. / SERAFIN PERE & FILS

造り手はA.B.ともに、セラファン。テロワールとヴィンテージ違いでした。間違えたー!


ブルゴーニュグラスに変え、改めてゆっくりと二つのワインを堪能。ありがちなことですが、正解を聞いてから味わってみると、確かにAのシャンボールには、森の泉のようなキレイなミネラル感と瑞々しさを、Bのジュヴレにはワイルドさと深い旨味を感じました。

間違えちゃったけど、二つともめちゃくちゃ美味しい!!

果実や大地の旨味、キレイに溶け込んだタンニン。滑らかな味わい。そして時間が経てば経つほど、フローラルな香りと熟成からくるダシの旨味のような香りも広がってくる。

やっぱりブルゴーニュは美味しいなぁ❤

造り手のセラファン。ワイン造りにおいて、名あるべく人の手を加えず、その土地で育ったブドウ本来の旨味を引き出すスタイルで、清澄やろ過は行わないそうです。クリスチャン・セラファンを当主としてワイン造りを行いつつ、姪にワイン造りを継承しているとか。先代の父がドメーヌを始め、ワイン造りを行っていた頃は、新樽を使い過ぎないスタイルでしたが、クリスチャン・セラファンの代からは、一番下のキュヴェ以外は新樽熟成させるスタイルになったそうです。そのため、若いヴィンテージはかなりタニックですが、10年以上の熟成を経ると、純粋な果実味とテロワールの個性が表れ、初めてセラファン・ワインの素晴らしさが味わえるのだとか。

セラファン、大好きな生産者リストに早速加わっちゃいました☆見かけたら買って熟成させよっと♪


そんなわけで、同じ生産者のテロワール違いをたっぷり勉強させて頂きました!やはり方向性やスタイルは似ているけど、少し違いがある。その違いがテロワールやヴィンテージの違い。うん、難しい!ですが、どんどん掘り下げてみたい誘惑・・・。かなり深いトピックなので、掘り下げ始めると大変なことになる予感満載です(笑)


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