2013年10月19日土曜日

ミクルスキのムルソー比較

前回の「最高に美味しいアルザス・リースリング」に続き、
「ミクルスキのムルソー比較」レポです☆

フランス・ブルゴーニュ地方のムルソー村は、コート・ド・ボーヌ最大の村で、白ワインの名産地として非常に有名です。特級畑はなく、1級畑も3つだけですが、村名ワインの質が非常に高いと評価されています。ムルソーの特徴的な香りと言えば「バターとヘーゼルナッツ」。そして柔らかく芳醇な味わいを楽しめます。昔のムルソーは「重厚で肉付きの良い」味わいがほとんどでしたが、生産者元詰めが主流になると、1級畑の東にある斜面下部の平地でできる重厚で肉付きの良い「古き良き」ムルソータイプの他に、斜面上部で造るエレガントでミネラル豊かなタイプのワインが造られるようになったそうです。

そんなムルソーを2本持ってきたワイン友達。どちらかが村名、どちらかが1級畑だそう。そしてもちろんブラインドで飲もうという事になって・・・。どうしよう、分かる気がしません(笑)!

グラスに注がれた二つのワインを見比べてみる。うん、見た目はさっぱり分かりません。ただ、若干のグリーンノートが伺えるため、どちらも若いヴィンテージの様です。
香りを比べてみる。グラスBはムルソーらしいバターやナッツの香り。樽を使ったような香りメインで、果実味などは前面に出てこない。一方グラスAは、ムルソーらしい重厚な香りや樽香というよりは、果実の香りやミネラル感が全面に香る。
味わいを比べてみた。グラスBに比べると、グラスAは豊かな果実味もあるが酸が非常に強い。グラスBは果実味と芳醇な味わいのバランスが良い。ただ、どちらが美味しいかと聞かれると、圧倒的にグラスAのほうが魅力的だし美味しい。
色々考えた結果、グラスBのほうが樽感が強そうな香りがしたので1級畑(一般的に、樽香が強い新樽比率の高いワインのほうが畑の等級が上であるため)、酸の強いグラスAが村名と予想。

結果は・・・


グラスA(写真左) 2011 MEURSAULT CHARMES / FRANCOIS MIKULSKI
グラスB(写真右) 2011 MEURSAULT / FRANCOIS MIKULSKI

完全に間違えました(> <)

そうか、グラスAがシャルムか・・・。ワイン友達曰く、グラスAのほうが樽のかかり方がキレイだそうで・・・ふむふむ、その表現頂きました☆ 

というか、ムルソーといえばグラスBのような芳醇で肉付きの良い香りを思い浮かべる。そういう意味では、非常にムルソーっぽい「The ムルソー」なイメージ。一方グラスAは、しっかりとしたミネラル感、酸味、エレガンス・・・あ!!冒頭でお話しした傾向じゃないですか!シャルムはムルソーの上部区画。ということは、エレガントでミネラル感溢れるタイプ☆一方、斜面下部のブドウもブレンドして造る村名ワイン(グラスB)は、重厚で肉付きの良い味わいに仕上がる・・・。なるほど。勉強になりました。そういうことかぁ。

その後大き目のグラスでゆっくりと楽しんでいたら、グラスAの香りがどんどん開き変化していく。まさに目くるめく変わりよう。どんどん華やかでフローラルなアロマや香水、蜂蜜、芳醇な果実味、豊かなミネラル香。非常に官能的でセクシーな香りに変化していく。ウワォ☆やだ、これ大好き❤

ちなみに、ボトルに残ったシャルムを頂き、4日ほど家の冷蔵庫で放置した後に飲んでみたのですが、まだまだ華やかで官能的な香りを楽しめ、十分その芳醇な味わいを楽しめました♪さすがです!

フランソワ・ミクルスキの造る白ワイン。樽熟成の新樽比率は低く、ブルゴーニュ・ブランで5%、1級でも20%だそうです。1級畑のシャルムは、1913年、1939年、1998年に植樹した3区画のブドウで造られます。また、1913年の古木のみで造るワインもあるそう。飲んでみたいなぁ。

前回のテロワールを学んだワイン会に続き、幸運なことに、ムルソーのテロワール違いを知る機会に巡り合えました♪また一つ学べて、本当に幸せ❤貴重な経験、ありがとうございました!

次回は魅惑のブルゴーニュ・オールドヴィンテージ編。80年代のブルゴーニュ、果たして生きているのか逝ってしまっているのか・・・。チャレンジの結果はいかに??


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